第3話 希望のライダーと3号
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黒井は書類を書きながらコーヒーを飲んでいた。
「とりあえずあの子達の設備に金を使うか」
そう言って黒井は財布を見た。
中には諭吉が十二枚入っていた。
「あの、黒井提督」
提督室に入ってきたのは翔鶴だった。
「どうしたんだ?」
そう黒井は翔鶴に聞いた。
「あの、黒井提督はどうして戦うんですか?」
そう翔鶴は聞いた。
「俺はかつて一人の仲間をこの手で殺しそいつの墓に行き誓った貴様が守りたかった者を今度は俺が守ってみせるとな」
そう黒井は翔鶴に言った。
「それが黒井提督の戦う理由ですか?」
そう翔鶴は黒井に聞いた。
「ああ、もう誰かが居なくなるのは嫌だからな」
そう言って黒井は片手を強く握った。
「そうだったんですか」
翔鶴は黒井の罪の重さを知った。
「話はそれだけか?」
そう黒井は翔鶴に聞いた。
「えっ?あ、はいそれだけです」
そう翔鶴は敬礼をして言った。
「そうか」
そう言って黒井は空を見ていた。
「失礼しました」
そう言って翔鶴は提督室を後にした。
ーーーー
翔鶴は考えていた黒井の決意の強さがどれだけ強いか少しわかった。
自分達をここまで大切にしてくれた提督は黒井が初めてだった。
「私達にできることがあればいいのに」
そう呟きながら翔鶴は黒井の事を考えていた。
ーーーー
ガサッ
「ふむ、あそこが黒井の鎮守府か」
そう言ったのは若い青年だった。
片手にはドーナツを持っておりそれを食べながら横須賀鎮守府を見ていた。
[コネクト]
そう青年は指輪をベルトに触れた瞬間ドーナツはどこかに消えた。
「さてと、行くとするか」
そう言って青年はバイクに乗り走り出した。
ーーーー
黒井は食堂でトンカツ定食を食べていた。
そして周りの艦娘は黒井の噂を話していた。
黒井が怪物に変身して深海棲艦を拳と蹴りで破壊してしまう程の力を持つ化け物だと皆は噂していた。
「あの、黒井さん」
黒井の後ろを振り向くと吹雪と電が立っていた。
「ああ、どうした?」
そう黒井は二人に聞いた。
「あの、どうして私達を助けてくれたんですか?」
そう吹雪は黒井に聞いた。
「俺はもう嫌なんだ、誰かが犠牲になるのは」
そう黒井は自分の手を見ながら言った。
「えっ!?」
吹雪は黒井の悲しそうな顔を見て思い出していた。
黒井がかつて仮面ライダーカイザをこの手で殺めた事を。
「あの、黒井提督は強さは何だと思いますか?」
そう電は黒井に聞いた。
「強さは正義だと昔から考えている」
そう黒井は電に
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