プロローグ
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途端に、その黒い物は膨張し、ドンドンと大きくなり、やがて畳10枚分は有ろうかと言うスペースの"屋根付きのゴムボート"へと変貌する。
「ほら、こんなんで良いか?」
「うん♪上出来上出来!!」
笑顔で美優が返すと、蓮利も笑みを浮かべ、船に乗り移る。
そして美優に手を差し出し
「お手をどうぞ。お嬢様」
と、笑顔で言った。
それを聞いた美優は、笑顔を更に強めると、蓮利に向かって飛びつく。
それを蓮利は受け止めると、2人はゴムボートの入り口を塞ぐ。
やがてその中から、なにやら淡く喘ぐ声......の様なものが聞こえてくるが、それはまた別の話。
これを読んでいる貴方は何故、こんな話をわざわざするのか? そして一体これはどういう事なのか? などと疑問を浮かべただろう。
だが、その質問にはまだ答えられない。
いや、答えたくても答えられないのだ。
しかし、この先のお話を読み進めていけば、おのずと理解するだろう。その疑問の答えが。
だから、ここは静かに、しかしゆっくりと"待っていて"ほしい。
何故なら、未来は決まっているからだ。貴方は、この先の物語を読み進めていくうちに、ふと、気づくだろう。
蓮利の持っていた、あの黒い球体は何なのか?何故2人は、ゴムボートに乗って漂流しているのか?そもそも、"夏桜"とはなんなのか?
それの答えは、是非とも貴方の目で確かめてほしい。
では、最後にこの言葉を送り、物語へと入るとしよう。
覚めない夢は無い。例え、どれだけ幸せな夢だろうと、必ず夢からは覚めてしまう。拒んでも、拒み切れない。望んでも、望み切れない。そんな夢を見た時、貴方は......一体、どんな夢を見るでしょうか?
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