マブラヴ
1239話
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スキー旅行が終わってから数日、暫くの間は色々と騒がしかったが、やがて皆が日常へと戻り始める。
マブラヴ世界の方では、俺達が提供した重頭脳級や門級に関しての情報で色々と騒がしくなっていたりしたが、シャドウミラーとしてはそれどころではなかった。何故なら……
「技術班の方、準備はどうなっている?」
「何とか魔法球から全員追い出すことには成功しました。全く、研究データや研究対象の品物の全てがアクセルさんの空間倉庫に入っているのに、何で残ろうとするんでしょうね」
「いやぁ、だってねぇ。それはやっぱり技術班の一員としては当然の……」
「ロ・イ・ドさん?」
「ああっ、ごめんなさいごめんなさい」
セシルの言葉に、ロイドが慌てたように頭を下げる。
ここで妙な事を言えば、本気で殴られるというのを理解しているからだろう。
更に、説教後にはセシルのおにぎりという恐怖が待っている事も有り得る。
しかもそのおにぎりは完全に善意で出されているものなので、説教後にそれを断る事が出来る者も少ない。
「じゃあ、魔法球の見張りは任せたぞ。一応量産型Wとイルメヤを置いて行くが……」
「あ、あははは。それでも過剰戦力だって言えないところが、シャドウミラーの凄いところですよね」
「まあな。それより今日の融合が終われば、お前達もいよいよ不老だ。どんな気分だ?」
その言葉に、ロイドは目を輝かせて口を開く。
「それはもう、いつまでも研究出来るんだし最高だよ!」
「うーん……その分、ロイドさんの面倒を見る必要が……」
「楽しんでくれているようで何よりだ。ともあれ、今回のホワイトスターと時の指輪の融合が終われば、この魔法球と融合している時の指輪も取り外す事になる。その分、魔法球を使うのは少し待って貰う事になるが」
それもあって、魔法球の中にある大事な物は根こそぎ持ち出したんだよな。
今回の件でホワイトスターの中は完全に時の流れの外に置かれる事になる。
もっとも、その恩恵を受けるには受信機となるペンダントやネックレス、ピアス、指輪等を身につけてないといけないので、強制的に不老にするって訳じゃない。
……このホワイトスターを上手く使えば、本物のロリババア、ショタジジイを生み出す事も可能だったりする。
まぁ、ロリババアって意味じゃエヴァがいるけど。
「じゃあ、取りあえず魔法区画の方は任せたぞ。エキドナや茶々丸と協力して頑張ってくれ。俺は他の場所を見回りに行くから」
「はい。アクセルさんも頑張って下さいね。……あ、良かったらおにぎり食べます? 丁度新鮮なオレンジが手に入ったので、マーマレードを……」
その言葉を最後まで聞かず……いや、聞こえない振りをして、影のゲートへと身を沈める。
マーマレード入りのおにぎり
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