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転生とらぶる
マブラヴ
1239話
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なんて、幾ら何でも絶対にごめんだ。
 鶏肉のマーマレード焼きってのは、以前マリューに作って貰って美味かった記憶があるが。
 その手のおにぎりは、ロイドにでも食べさせてやってくれ。

「あら? 聞こえなかったのかしら。じゃあ、ロイドさん。食べて見てくれます?」
「いやああああぁぁぁぁっ!」

 影に身体が沈みきる寸前、そんな悲鳴が聞こえてきた。
 セシルも、美人で常識人で技術者としても優秀で、文句なく才色兼備な女なんだけどな。
 料理のセンスが致命的だ。
 そんな風に考え、ロイドの冥福を祈りながら俺が姿を現したのは、実働班が訓練している場所の内の1つ。
 視線の先では、ダガーLで実機演習が行われている。

「へぇ。もう全員ストライクダガーを卒業したのか。随分と上達が早いな」

 エルフ達傭兵団は、ストライクダガー、ダガーLときて最終的にははウィンダムかザクウォーリアに乗る予定になっていた。
 エルフ達の中でエース級と認められた者や指揮官はカスタム化されたウィンダムか、ザクファントムに乗る事になっている。
 つまり、イザークとオウカから以前聞いた話ではダガーLというのは訓練の終了が近い者が乗る機体な訳だ。

「ふんっ、俺が鍛えてるんだから当然だろう。だが、まだまだ技量がなっていない。特に咄嗟の時にあの程度の動きでは、BETAはともかく人型機動兵器を相手にした場合は危険過ぎるぞ」
「もう、イザークったら。だからこそ、今は訓練をしてるんでしょう? 皆頑張っているし、実際にそれで成長してきているじゃない。それは、全員がストライクダガーを卒業しているところを見れば分かるでしょう?」

 イザークを窘めるように呟くオウカ。
 へぇ。少し前までは常に言い争いをしていたってのに、今は窘める感じになっているのか。
 それでもまだ仲がいいとは言えないが、以前より改善しているのは確かだ。
 エルフ達の操縦技術の上昇を見ても、何だかんだでこの2人を一緒に教官役にしたのは正解だったな。

「全員がダガーLに乗っているのは分かったが、ウィンダムに乗って実戦に出られるようになるまでにはどのくらい掛かる?」
「ふむ……BETAが相手であれば、もう一週間程度か?」
「私としては、もう二週間程は必要だと思いますが」

 ここでも意見が対立するか。
 ただ、まぁ……

「じゃあ、間をとって10日で頼む。ただし、エルフ達の初陣の場はより安全な戦場を用意する」

 イザークとオウカの2人共が、俺の言葉に微妙に不満そうな表情を浮かべる。
 まぁ、間を取るなんて中途半端な真似をされたってのもあるだろうけど。
 それでも不満を口に出さない辺り、しょうがない事と理解してるんだろう。

「それで、戦場はどこにするつもりだ?」
「火
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