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機動戦士ガンダムSEED 白き魔星
03 改編が進む序盤
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が基本の地球連合をエネルギー不足に陥らせ、物量を活かす生産力を低下させるといった案が出たが却下された。
 ユニウス7に核を射たれることは事前に阻止され破壊されるといった最悪の展開にならなかったため、核の使用を決めたナチュラルに怒りを覚えたものの議員たちは憎悪に染まることはなく安易な報復に向かわずにすんだ。

 特に議長と国防委員長からの反対の声が上がったのが決め手になった。

 電力を失って出る死者の数は住人の避難が済んでいないユニウス7が破壊された場合に出る数を軽く越える。
 独立を望んでいるのに国としての信用を失い、せっかく築いた南アメリカ合衆国と大洋州連合との繋がりが絶たれ孤立化する可能性がある。

 それにだ、ブルーコスモスの行いを暴露した意味がなくなってしまう。
 民間市民等に非道さを訴えかけ自身の正当性をゼロにしてしまうどころかマイナスにしてしまうし、ブルーコスモスが大々的にコーディネーターを批難して親派の者たちを新たに増やす切っ掛けを与えかねない。

 それよりもプラント本国への侵攻をさせない努力をするべきだ。

 月の宇宙戦力を削りプラント本国の安全を得るには地上の連合所属国のマスドライバーを破壊し、コスト的に地上から月への補給を絶ちきるしかないのだ。
 今回の議論は安全性と早急性のどちらをとるかの口論でしかない。
 まあ、親プラント国となった2カ国へ物資を贈る為、早く終わらせるにこしたことはないのだが。

 とりあえず、ZAFTはコロニー世界樹を拠点化する際に地球と月を繋ぐコロニーだった世界樹を地球とプラントのラインになるようにする移動と、アルティスが運んできた2つの資源衛星を月とプラントの間への設置。
 この2つの作業をおこなっている最中であるし兵たちの休息も必要だ。
 暫くは正規兵でなくアルティスの私兵のイノベイドとWナンバーたちを使うことになる。
 なにより資材ならともかくMSを一度に多く運ぶには大型宇宙船を使うしかない。

 アルティス個人は船に乗らなくとも指示やらなにやらで労力を割くことになるが仕方がない。
 仕方がないったら仕方がない。
 休息が必要なイノベイドはともかく休む必要のないハロとカレル、MW量産型に作業用オートマトンの方が彼以上に働いてはいるが。

 どうでもいいことだが作業用にアルティスが用意して使われているプチ・モビルスーツのトロハチと作業用ポッドのボールを実際に乗って作業していた作業員たちに絶賛され、使いやすさがいいため売るべきだと上層部に直訴して売り出したら一般にも浸透しているミストラルを越えて大ヒットしプラントの財源を潤わせたのは完全に余談である。





 

 

    
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