1部分:第一章
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「わかったことですが全て同じ者によるものです」
「話がわからないな」
副署長はここまで聞いて首を捻るしかなかった。彼にしてみれば今聞いていることはまるで幻想の世界の中での話であったのだ。
「千年前から同じ人間によって殺されたというのか。しかも千人も」
「傷跡はそう教えています」
白衣の男はここでも冷静であった。まるで事実を全てそのまま受け入れているかのようであった。
「そのように」
「同じ者の犯行というのは信じられない」
署長はここでそれは否定した。それだけはとても信じられなかったのだ。
「しかしだ」
「はい」
白衣の男はそれに応える。
「千人の犠牲者が千年の間あったというのは信じよう。だとすると」
「何か得体の知れない話になってきましたね」
副署長はそう言ってまた眉を顰めさせた。
「まさかとは思いますが古くから残っているカルト教団か何かでは」
「その可能性は否定出来ない。一度よく調べてみるか」
「それですが」
白衣の男がまた名乗り出てきた。
「私にお任せさせて頂きたいのですが」
「君が何がいるのか調べるというのか」
「その通りです」
署長に対して静かに述べる。
「それで御願いします」
「どうされますか、署長」
副署長は彼が名乗り出たのを見て彼に問うた。
「ここは彼に任せますか?それとも」
「一つ聞きたい」
署長はここで怪訝な顔でまずは白衣の男に問うのであった。
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