第2章:異分子の排除
第17話「(元)兄弟対決」
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が展開される。
白式の単一仕様能力、零落白夜(零落白夜)だ。
それに対し、秋十は冷めた目のまま、ブレードを静かに構える。
「喰らえ!」
「......!」
―――ギィイイン!
「なっ....!?」
先程までと全く変わらずに受け止められ、一夏は驚愕する。
「な、なんでだ....!?」
「...それ、エネルギーに特化したブレードみたいだけど、普通のブレードとかには切れ味が良い程度の強さしかないぞ?」
秋十は冷静にブレードの性質を分析し、それを指摘する。
一夏はその言葉にハッとし、しかし受け止められた状況からは不用意に動くとあっさりやられると思っているので動けず仕舞いだった。
ちなみに、秋十がなぜブレードの仕様が分かったかというと、同じような武器を扱ったりした事があるからだ。
「くそっ....!」
「逃がさん!」
とりあえず間合いを離そうとする一夏に対し、秋十は雪片弐型を斜め下に受け流し、踏みつける。
「なっ!?」
「はぁああっ!!」
踏みつけ、地面に少し陥没したため、雪片弐型を動かせなくなる。
それに驚く一夏に、秋十は容赦なく一撃を叩き込んだ。
「がぁああっ!?」
その一撃に、一夏は雪片弐型を手放して吹き飛ばされる。
「ぐっ....て、めぇ....!」
まだ起き上がる一夏。シールドエネルギーが辛うじて残っているのだろう。
「.......。」
「調子に...乗るんじゃ.....!」
―――ガァアン!
「....ぁ...?」
銃声が鳴り響き、吹き飛んだ一夏は間の抜けた声を出す。
〈白式、シールドエネルギーエンプティ。勝者、篠咲秋十。〉
「...これ以上は無意味だからな。終わらせた。」
秋十の手には、ライフルが展開されていた。
「卑怯、な....!」
「誰も俺がブレードしか使わないとは言ってないぞ?」
尤も、秋十はあまり銃器は得意ではないので専ら近接ブレードしか使わないが。
「正直、想像以上に弱かったよ。...かつての俺が馬鹿らしく思えるほどにな。」
そう言って、秋十はピットへと戻っていった。
=秋十side=
「...はぁ....。」
ピットに戻り、溜め息を吐く。
「お疲れ。」
「桜さん....。」
桜さんがISを解除した俺に労いの言葉をかけてくれる。
「....失望したか?かつて自分を虐めていた奴があまりにも弱く感じて。」
「っ.....失望というより、落胆...
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