第四十四話 上村大尉!演歌の花道!!その九
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「明日も負けて欲しいですね」
「今日は試合ないですけれど」
「巨人は負けろ!」
「目指せ百年連続最下位!」
そうなればどれだけ嬉しいだろうか。
「この作者の作品は全作品アンチ巨人作品ですからね」
「作者がこの世で一番嫌いなものは巨人ですから」
「読売ジャイアンツ負けろ!」
「今日は完全試合負けしろ!」
「私もそう思う、では近鉄大阪線で難波まで行きだ」
悪田部は淡々として言う。
「遊んで来る」
「あっ、風俗ですね」
「風俗で一遊びしてからロンドンに戻られるんですね」
「そうされるんですか」
「そうだ、勿論ロンドンでも遊ぶ」
仕事先でもというのだ。
「あちらの女の子達を相手にしてな」
「まさに世界を股にかけた色豪ですね」
「俺達もやがてそうなりますから」
「今は勉強させてもらいます」
「そしてDTを卒業してから暴れてやりますよ」
悪田部の様にというのだ。
「そうしてやりますから」
「続編とかあったら俺達のモテモテストーリーですね」
「女の子達を次々に陥落させるハーレムもの」
「これで決まりですね」
「その予定は完全にないとのことだ」
悪田部は近鉄八木駅に向かいつつ二人に答えた。
「次回作に君達の出番はない」
「えっ、そうなんですか!?」
「俺達次回作で出番なしですか」
「折角次回では酒池肉林って思ってたのに」
「それはなしですか」
「既に次回作の構想は定まっている」
この作品を執筆しだした時点でだ。
「だから君達はこの作品で終わりだ」
「くそっ、何てこった」
「折角ずっと主役でいようって思っていたのに」
「酒池肉林なしかよ」
「大人になった高町なのはみたいな女の子とかヒロインに欲しかったな」
勿論声は田村ゆかりさんだ。
そうした話をしながらだった、二人は何だかんだで八木駅の前を歩き回って店にも入った。そうして橿原での観光を楽しんだ。
瞬は八条鉄道京都駅にいた、そこから橿原神宮まで行くのだ。
その時にだ、見送りに来た西郷に言われた。勿論山本と東郷もいる。
「演歌は心でごわす」
「心で歌うものですね」
「そうでごわす」
まさにそうしたものだというのだ。
「日本の心でごわす」
「演歌にそれがあるからこそ」
「大将、そして上村大尉にはそれを以て歌って欲しいでごわす」
「わかっています」
海軍衆の敬礼をしてだ、瞬は答えた。
「私にその心があるのなら」
「歌ってくれるでごわすな」
「そうさせて頂きます」
「では行くでごわす」
「大将、ここから橿原まではすぐだ」
「京都駅から一直線だ」
山本と東郷は瞬に戦場への行き方を話した。
「リニアモーターカーなのですぐだ」
「一瞬で行ける」
「しかしその一瞬の間にだ」
「英気を養って欲
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