第四十四話 上村大尉!演歌の花道!!その七
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全話登場を目指す悪田部が出て来てだ、二人に言って来た。
「佐伯勇さんの頃はよかったがな」
「あっ、またいきなり登場ですね」
「例によって」
「出番は逃さない」
それは決して、というのだ。
「さもないと全話登場は出来ないからな」
「主役は違うにしても」
「他のキャラはそうなんですね」
「ましてこの作品作者が適当に書いてますから」
「モブの人の名前なんて常にいい加減ですし」
「私は戦う」
悪田部は某野中ひろむさんの様なことも言った、この人の著書のタイトルであr。
「出番の為に」
「自分自身の為にですね」
「戦われる」
「そういうことですよね」
「そうだ、他人の為ではない」
勿論社会の為でも国家の為でもない。
「自分の出番の為に戦っているのだ」
「だからこうしてですね」
「いきなり出て来られたんですね」
「確か今ロンドンで国際会議に出てましたよね」
「ロンドン軍縮会議に」
日帝衆が主催するだ、悪田部は日帝衆に大しては表ではただの日本の防衛大臣として接している。尻尾も掴ませてはいない。
「それでどうしてここに」
「やっぱりワープですか」
「そうだ、私は超能力者だからな」
急に出て来た設定である。
「何処でも瞬時に行けるのだ」
「そして帰ることもですね」
「普通に出来るんですね」
「すぐにロンドンに戻る」
八木駅前の商店街からだ。
「心配は無用だ」
「そうですね、しかし」
「ここは本当にシャッターばかりですね」
二人は悪田部にもこう言う。
「寂しいものですね」
「かつては賑わっていたんでしょうが」
「それが、ですよ」
「こうなるんですね」
「日帝衆の指導で商店街も復興しているが」
この作品では全体としてそうなっているのだ。
「しかし近鉄沿線はな」
「この通りですね」
「リアルが反映されてるんですね」
「全てが完璧にとはいかない」
世の中はだ、そしてどれだけ素晴らしい政治を行ってもだ。
「一億二千万の国民が全て充実するか」
「それは、ですね」
「ないんですね、やっぱり」
「だからですね、この近鉄沿線も」
「このままなんですね」
「経営の問題か」
近鉄グループ上層部のだ。
「佐伯さんの頃とは違うからな」
「佐伯さんはまた凄かったですからね」
「凄い経営者でした」
この二人が素直に認めるまでだ、この作品は間違っても某雁屋哲や某田中芳樹の作品とは違うので経営者も冷静に見ているのだ。
「近鉄の佐伯さん、阪急の小林一三さんにです」
「南海の川勝傅さん」
「三人もおられましたね」
「まさに昭和の古きよき経営者」
「そうした人達でしたね」
「しかしどの方もおられなくなりだ」
そしてとだ、悪田部も彼にしては珍しく寂寥を込めて語る
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