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シークレットゲーム 〜Not Realistic〜
温もり
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 あの時の様な感じはしない、寧ろ真に迫っていると感じたのだ。

 死神とは死を司る神。
 死を支配する者。

 つまり、そこから連想させるのは、死を……何度も経験しているという事。そして、恐らくは……。

「(この地獄を何度も経験している、って事。……かな)」

 悠奈はそう確信していた。
 リピーターどころではないと言う事を。異様な強さも、ここで培われてきたのだろうか?それは解らないが、常に野生に身をおいている様な強さ。


「さっさと戻るぞ。……全員を仲間にする、と言うなら、まだ半数にも満たない仲間に心配させる訳にはいかないだろう?そんな形で全員を仲間にするのは無理だぞ……?」
「……ええ。そうね」

 刀真の言葉に悠奈は頷いた。
 悠奈は少し、刀真の事を知れた気がしていた。……全てを見せてくれてはいないだろう。
これからもそれは無いのかもしれない。でも……、彼に魅かれた気もした。



―――……もう、こんな事、二度とないって思っていたのに。




 そして、元の場所に戻っていった時。

「誰か、いるわね」
「みたいだな」

 夜の闇のせいか、誰かまでは解らない。
 だが、いるのは間違いなかった。PDAの独特の光があり地面を照らしているようだった。それが意味するのは、恐らくメモリーチップの示す場所を掘り起こしている可能性が高い。

「っ……!」

 悠奈は、即座に足音を消し接近していった。そして……。

「――動かないで!!」
「!!」

 鋭い声を上げそして、手にした銃を突きつけた。相手は驚き、動揺しているのが見て取れる。あそこから、反撃は無理だろう。手練ではなく素人。最初に思ったとおりの人物だった。

「――ってなんだ。修平じゃない? やっぱ刀真の言うとおりだったね。」
「っ……その声は、悠奈か? 言うとおりって事は、二手じゃなくて刀真と一緒にいたのか」
「ご名答」
「まぁ、途中で合流しただけ、だがな」

 悠奈に続いて刀真も出てきた。
 修平もその声に振り向くと、悠奈が立っていた。しかもその手には1丁の拳銃が握られている。……探していた物だ。

「随分と物欲しそうに見ているな? 修平。……それが目的のものだったのか。つまり、そっちは外れた見たいだな」
「っ……。バレてるか。ああ……、仲間を守る為にも、襲撃者に備えて武器を手に入れておきたかったんだ。昼間のヤツがまた襲ってこないとも限らないからな。……また、刀真だけに無理をさせるわけにもいかないからな」
「中々殊勲な男だな……。だが、本心はそこじゃないだろう?」
「何?」
「私からも言うわ。修平、アンタは一見皆の事を考えてる様でいて、実は 自分の事と琴美の事しか考えていないでしょう?
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