笑ってみました
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回はどんな用件で此処へ?」
「そう警戒するな、上手くやっているかどうか顔を見せに来ただけだ、結果としては良かったがな」
テーブルのシリカとリズに視線を落とす。
「あまり無茶をして回りを困らせるな、今回は忘れさせるが、暫くは無口なNPCとして振舞ってくれ」
「でも、わたしは…………」
「解っている。その為に此処へ導いたんだ。だが焦ってお膳立てを潰されては困る」
「――――――すまない」
「さて、わたしは二人を奥で寝かせてこよう。コーヒーとお菓子、期待してるからな」
メニューを操ると椅子からシリカとリズの体が浮き上がり、奥の部屋へ誘導して行く。
白いメイドはトレイをテーブルに置いて、湯気が昇るコーヒーカップを見つめ続けていた。
「一時的に記憶を消したという事は、あの二人に先ほどの件を謝る事はできないんだな」
「あのやり取りを気にしてるのか? 二人はあの程度で凹むほど柔な性格してないぞ?」
「でも、わたしは嫌な子だっただろう? 焦っていたなんて言い訳にならない」
「それなら、直にとは行かないが、ちゃんと話す機会をもうけるか、その時は俺からもフォローを入れるさ」
「…………良いのか?」
「あぁ、ちゃんと謝りたいんだろ? なら絶対機会を作ってやる」
「…………その時はよろしく頼む」
………………こいつが自然に笑ったのをやっと見れた気がする。
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