もう一人増えました
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しで押しかけて来てるの? かなり変よ?」
「恐らくだが他の関係者に俺の存在を聞いて自分で調べ回ったんだろう、それ以外思い付かないな」
「そこら辺をもう少し詳しく話せないの?」
「あまり詳しく話すと次のイベントがどうなるか判らないからな、話せる時になったら話す」
「絶対よ?」
「ああ」
話が終わったところで、真剣な表情でシリカが話しかけてきた。
「あの、クラディールさん。さっきの警告なんですけど、
絶対おかしいです! やっぱり、絶対プレイヤーですよ!」
「…………そう見えたか?」
「はい! あの警告、NPCに接触した時に出る物と一緒でしたけど、警告が出るまでの時間がおかしいです!」
「実際に検証したのか?」
「アルゴさんに付添って、他の人がNPCに触る所を見たんです! 間違いありません!」
何かムキになってないか? 妙に顔が赤いし、怒っている様にも見える。
「姉ちゃんただいまー」
勝手口のドアを開けて黒いメイドの女の子が入って来た。
「あれ? 姉ちゃんは?」
「奥でお茶の準備をしてるぞ?」
俺が声を掛けると黒いメイドの子と目が合った。
黒いメイドの子が俺に微笑む。
「そっか、自己紹介は終わった?」
「まだだな」
「じゃあ、姉ちゃんが来てから一緒にするね」
ニコニコと笑いながら黒いメイドの子は人差し指をスライドさせるとメニューから真っ黒で巨大な角材を取り出した。
長さは軽く三メートルに届く、横幅は黒いメイドの子よりも太い。
それを片手で抓る様に持ち上げていた、真横に、鷲掴みでだ。
「長さはこれくらいかな?」
続けて取り出した黒の片手剣で角材を一メートルちょいの長さに切断した。
床にゴトリと落ちた角材を確認したところで、鷲掴みしていた角材が消えた、どうやら残った角材はメニューに戻したようだ。
「さて、一斉の――――セっ!」
足元に転がった角材を軽々と蹴り上げ、空中に浮かせると、
黒の片手剣が瞬く様に残像を残し、角材を削り取るように動いた。
剣先がブレて見える、あまりの速さに処理が追い着いていないな。
カランカラン!
「よし!」
黒いメイドの子が散らばった角材をしゃがんで集め始めると、次々と繋ぎ合わせて黒い椅子を三つ完成させた。
「うん、ばっちり!」
《immotal object》 破壊不能オブジェクト。
今思い出したかのように、黒い椅子の周りに二十枚を超える警告が表示される。
「ちょ、ちょっと待ちなさいよッ!? 今、とん
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