少し焦りました
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? そう言うのは今度にしてくれ、服は礼装が必要な時にでも頼むよ」
「そう? 何時でも来てくれて良いわよ? 大歓迎するわ」
アシュレイとメニュー操作を行い拠点の取引を完了させた。
これで此処は原作どおり、アシュレイの店「アシュレイズ」になった訳だ。
流石にこっちに来てからの知り合いが『アシュレイ』だとは思わなかったな。
「とりあえず、アルゴ」
「――――ン?」
「似たような拠点は何処にある? 水車が二基ある所は他にもあるんだろ?」
「転移門広場と後はギルド用の物件だナ」
…………転移門広場か、裏口から出入りすれば目立たずに済むか。
「んじゃ、転移門広場の物件だな、直に向かうぞ――――シリカとリズはどうする?」
「はい、あたしは一緒に着いて行きます」
「…………あたしもそんなに急ぎじゃないし、此処まで来たんだから最後まで付き合うわよ」
「オレっちはまだ仕事があるんで此処に残ル」
「んじゃアルゴはまた今度な。それとなアシュレイ、観光客がウザイなら髪の色変えて逆毛にでもしとけ、
一昔前の芸術家みたいな服装でアルゴみたいな話し方をすると、本気で装備欲しい奴以外は話し掛けて来なくなるぞ?」
そう言われたアシュレイは少し意外な事を言われたと言う表情をした後、微笑みながら俺を見た。
「考えて置くわ。昔から変な事だけは超一流だし…………こっちでもいつもどおりなのね、あなたは」
何故か呆れられてしまったが、転移門広場の物件を目指しアシュレイズを後にする。
後日談になるのだが、アシュレイズが移転したその日から、アシュレイは喋り方や外見を変えた。
そのおかげて、新しく新装開店したアシュレイズを訪れた観光客はアシュレイの姿に衝撃を受け、
アシュレイズの看板を騙る偽者が現れたと大騒ぎを始めたが、アルゴの新聞にアシュレイのインタビューが載せられ、
観光客やカップル、所謂一般層はアシュレイズに近付く事は無くなったそうだ。
「…………やっぱりね。学生時代の頃からそうだったけど、
クラディールの言うとおりにすると、ちょっとした事件になるのよね…………その分効果覿面なんだけど」
どこかで誰かが、ため息と共に嘆いている気もしたが、一々気にしてられないので気にしない事にする。
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