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魔女将軍
5部分:第五章
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て、ホプキンズさん」
 ここで司祭はまたホプキンズに声をかけてきたのだった。
「貴方は今事実なぞどうでもいいと仰いましたね」
「今の言葉は何でもない」
「いえ、確かに仰いました」
 彼の失言を逃さなかった。あくまで責める。
「事実なぞどうでもいいと。これは魔女に関することでも同じですね」
「それは違う」
「いえ、違いません」
 さらに責めていくのだった。
「この針にしろ使い魔にしろ同じです。つまり」
「うう・・・・・・」
「貴方は魔女をでっちあげていたのです」
 今このことをはっきりと宣言したのだった。その言葉は容赦なくホプキンズを絡め取る。そのうえでさらに容赦なく言葉を続けるのだった。
「己の利益の為に。そうですな」
「うう・・・・・・」
「魔女の存在は許せません」
 こうした意味でこの司祭も人々もホプキンズも同じであった。しかし根本的なところでそれは大きく違っていたのだ。その大きな違いは。
「ですがそれをだしにして人々を騙し」
 ホプキンズを見据えながらさらに述べる。
「さらに罪もない人を魔女として陥れる。これは罪ではないのでしょうか」
「いや、罪だ」
「それ以外の何でもない」
 人々にもそれはわかるのだった。良心があるのなら当然であった。

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