暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
マブラヴ
1238話
[5/5]

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話
から強引に離れて行く。

「一応お礼は言っておくわ。ありがと、アクセル。これでスキーも何とか出来そうだから、後は気にしないでいいわよ。他の人と遊んできなさい」

 そう告げ、リフトの方へと向かう夕呼。
 おいおい、大丈夫なのか?
 そう思ったら、その夕呼の後をいつもの護衛……神宮司とか言ったか? その女が追っていくのを見て、取りあえず大丈夫だろうと安堵する。
 神宮司が俺の方に小さく目礼をしているのを見て……ふと、疑問に思う。
 見るからにスキーにも慣れている神宮司だが、何だって夕呼にスキーを教えるのは俺だったんだ? それこそ、神宮司が教えてもいいと思うんだが。
 首を傾げて見送っていると、不意に俺の方へと近づいてくるスキーの滑る音が聞こえ、そっちに視線を向ける。
 そこにいたのは、何故か笑みを浮かべているミシェルの姿。

「はっはっは。残念だったなアクセル君。お前でもナンパが失敗することってあるんだな。いいものを見せて貰ったよ」
「……いや、別にナンパをしてた訳じゃないんだが」
「ふんっ、あんな美女と組んずほぐれつしながら、何を言ってるんだ。大体、お前の場合は恋人が何人もいる癖に、また魅力的な美人に声を掛けるとか……ちょっと図々しいぞ」
「いや、だからだな」

 ミシェルの考え違いを何とか正そうとするが、それを全く聞き入れる様子もなくミシェルは言葉を続ける。

「大体だな、女を口説くんなら俺を呼べよ。そうすれば俺もいい思いが……」
「結局お前はそれかぁっ、この浮気者がぁっ!」

 どこからともなく現れたクランが、ミシェルの胴体に拳を叩き込む。

「ぐふっ、ク、クラン……お前……どこから……」
「さて、どこからだろうな。ともあれ、本当にお前は目を離すとすぐに次々と……これだから私が側にいないといけないんだ。ほら、行くぞ。私がスキーに付き合ってやる」
「あ、ちょっと待った。待て待て待てぇっ!」

 ミシェルを引っ張って行くクランを見送り、俺は溜息を吐く。
 ともあれ、俺もスキーを楽しむとするか。
 ……そんな感じでこの日を過ごし、夜には温泉に入って再度宴会をして、夜には前日に続いて熱い一夜を過ごし、次の日は例の如く昼近くまでゆっくりとし、温泉に入ってスキー旅行は終わりとなるのだった。
[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ