マブラヴ
1238話
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ウトしたい程に。
だが……いや、だからこそと言うべきか、その能力は科学者としての方に特化している。
一応名目上は国連軍の軍人という事になっているが、身体を動かす事は決して得意ではない。
それこそ、その辺の学生の方が余程身体を動かすのは得意だろうというくらいに。
……この辺、もしシャドウミラーに所属しても葉加瀬と同じく技術班のみの扱いとなるだろう。
いや、それが普通なんだけどな。
レモンやマリューみたいに、科学者でありながら戦闘でも実働班に負けないくらいの実力を持つって方が異常な訳で。
いや、でもそう考えてみると……実はシャドウミラーの中で一番ハイスペックなのってマリューなんじゃないか?
レモンとマリューは同じように戦闘に参加しているが、レモンの能力はレモンが一度死んで生き返った時にWナンバーズの技術を使ったからこそのものだ。
戦闘能力が生身でも高いというのも、勿論その辺が理由となっている。
だというのに、マリューは本当に何もない生身の人間……SEED世界的に言えばナチュラルだ。
なのにDESTINYではコーディネーターの特殊部隊を相手に互角以上に渡り合っていたのを考えると、今のマリューの実力は色々な意味でとんでもない。
せめてもの違いは、レモンはヴァイスセイヴァーに乗っており、マリューはニヴルヘイムの司令官として出撃しているところか。
……もしかして、マリューにPTとかを操縦させたら結構凄腕のパイロットになるんじゃないか?
ちょっと見てみたいと思った俺は間違っていない筈だ。
だが、すぐにその案を消去する。
シャドウミラーにはパイロットは大勢いるが、逆に艦長タイプは殆どいないのだから。
ナタルがシャドウミラーに入った事でようやくエザリアがニヴルヘイムの司令官から解放されたのに、ここでまた戻したりしたら、エザリアはともかくイザークに何を言われるか。
更にスティング、アウル、ステラの3人にも責められるのは間違いない。
ああ見えて、あの3人はエザリアを母親として慕ってるし。
「アクセル? どうしたのよあたしの方をじっと見て。……昨夜はお楽しみでしたねって奴じゃなかったの? 欲求不満になったりしないでよね」
そう告げ、ジト目を向けてくる夕呼。
いやまぁ、カラフルなスキーウェアを着てサングラスを掛けている夕呼は確かに魅力的なのは間違いないけどな。
だからといって、すぐにそっち方面に持っていくのはどうかと思う。
……俺が言っても説得力ないか。
一応俺自身、そんなに自覚はないが女好きだと言われても当然の事をしているのは理解している。
だからこそ、夕呼の言葉に対して俺が行ったのは軽く肩を竦めるだけだった。
「ま、夕呼がいい女だって事は認めるけどな」
「あら、ア
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