暁 〜小説投稿サイト〜
シークレットゲーム 〜Not Realistic〜
人外
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「でも、悠奈さん、あなたは『全員を仲間にする』って言ってたけど……、さっきみたいなプレイヤーはどうするつもりなの?」

 それなのだ。
 初めから敵意を向け、殺意を持って攻撃をしてくる。そんな相手を、仲間にするのかと。

「もち。ふんじばってでも、悪さ出来ないようにしてやるわ。向こうが対話するつもりが無いのはもう充分に解ってるし、……こっちも痛手を負ってるからね。もう、手加減しないわよ? 銃持ってたら流石に無理だけど、クロスボウくらいなら、私も自信あるし」
「んげ! マジでいってんのかよ? じゃあさっき、オレが初音ちゃんを連れて行こうとしたら――……」
「ま、アンタに蹴りの1つでもかまして眠ってもらってたかもね? その方が手っ取り早そうだし、それにその辺は了承してくれてたしね?」
「おいおい……銃に勝つようなナイトと言い、アンタと言い……マジでおっかねーよ」

 大祐は引きつっていた。
 悠奈自身が頑なに反対していたのも知っているし、刀真も同じだった。いわばこのチームの2強に目をつけられたんだ。

 刀真の方も……少ししか見てないが、平然と矢の前に立った度量。一早く矢に気づいたその洞察力もそうだ。

 そんなのに目をつけられたら……。

「ね? はっきり言って、刀真は私よか強いわよ? 優しいかもしれないけどね。でも、その代わり、私達と一緒にいれば、いつでも守ってあげるわ。どう? 結構いい条件だと思うけど?」

 ニコリと笑うその悠奈の姿……どこか恐ろしい。

「初音は、悠奈には逆らわない方がいいと思うです」
「……そ、そうかもな。はははっ」
「ははは、って、調子が良いんだから……」

 悠奈はそう苦言すると、ゆっくりと立ち上がった。
 初音は、そうは言っても……、悠奈の目が少し辛そうにしているのがよく解った。

「初音は……心配じゃないですか?その、日影さんの事です……」
「……? ああ、流石に全くってわけないけど……、信じてるからね? なんてったって私のナイト様だし」

 そう言いつつウインクをしていた。
 彼女が刀真の事をここまで信じる事が出来るようになったのは勿論、≪言葉≫をくれたから。知らず知らずのうちに、間違えてしまいそうだった自分に、活を入れてくれた。

 あの時、自分に時間をくれた≪彼≫と、そして 生きる為に彼の後を継ぐ為、彼が生きる筈だった分の時間を、無責任にあげるのではなく。


――戦い続ける。……彼の分の時間を無駄にしない為の活力をくれた≪彼≫。


 それが、今の自分の全てだから。


 その時だった。

「だから、誰がナイトだ。……ツッコムのも面倒だった筈なんだがな」

 苦笑いと共に、背後の草むらが揺れた。
 皆の視線がそちらに集
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