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シークレットゲーム 〜Not Realistic〜
人外
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くと……、視線を鋭くさせた。以前は、直ぐに確認する事が出来たが、今回は上手くカムフラージュをしているか、伏せているようで、見つけにくいが。
「次……撃ってきたら、自分の位置が完全にバレると思えよ」
静かに……だが、まるで腹の底にまで響いてくるような声だった。遠距離武器を持つ相手になぜ、ここまで警戒させる事が出来るのだろうか。
襲撃者は、冷や汗が止まらなかった。
圧倒的有利なのはこちら側。先ほどまでは、人数が多く的も多かった為仕掛けやすかったが、今回は違う。無闇矢鱈に……撃てないことは理解していた。
だが……撃たねばならない理由があるから、引く事が出来ないのだ。
意を決し、装填済みの矢を……草の茂み、木々の間から正確に狙いを定める。これまでに何度か使用した事もあり、このゲームにおいても問題無かった。照準合わせも問題ない。
「………」
刀真は一点を見つめる。そして、極限にまで耳を澄ました。
自然の中での異質な音を確認する為に。囀りと、金属音を、トリガーの音と区別する為に。
そして、それは直ぐに来た。
矢の独特の風を切る音。
それを察知した刀真はその瞬間、身体を逸らせつつ、上着を使用しそれを前方に振るう。その刹那の時間に飛んできた矢は 刀真の服に包まれつつ遠心力を利用しつつ身体を回転させて、勢いを殺した。
そのまま、服ごと矢を叩きつけるように地面に叩き付けた。
「っ!!?」
思わず身体を揺らした襲撃者。
正確に矢の軌道を捉えたその目、そして防いだ手腕、とても人間業じゃない。
「………見つけた。そこだな」
「ッ!!」
驚きを隠せない。
だが、自分が危険な状況に置かれているのは理解できた。襲撃者の筈が、逆の立場になってしまったのだ。
そう思った瞬間、次弾装填する事無く、すぐさま身を翻し、森の中を走っていった。
「………ふむ」
刀真は暫く追いかけたが、足を止めた。
敵は、頭も良く判断力も良い。これ以上追いかけて、他のメンバーと合流するのが遅れるだけだろう。そして、自分にはクリア条件にある枷もある。正当防衛は問題ないそうだが、万が一と言うこともありえるからだ。
そのまま、刀真は引き返し、自身の上着を拾い上げると皆の下へと向かっていった。
――そして、刀真を除く一行は、森の中へと逃げ込んでいた。
ここまでくれば安全だろうと思い、6人が大きく息をつく。
姿を隠せる場所は多々あるし、大きな岩に隠れれば時間も稼げる且つ見えなかった敵の姿を視認する事も出来るからだ。
「はぁ、はぁ……琴美、足は大丈
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