3部分:第三章
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彼ははっきりと言い切ってみせたのであった。自分は魔女ではないと。
「それははっきりと申し上げておきます」
「しかしですよ」
「今、確かに」
傷を受けてはいない。それははっきりと見えていた。人々はそれについて司祭に問うのであった。
「司祭様は傷を受けてはいない」
「それは一体」
「御覧下さい」
また人々に対して言うのであった。
「この針を」
「針をですか」
「そうです」
針の柄の先を押した。すると。
何と針が引っ込んだのだ。奇妙なことに。人々はそれを見てさらに怪訝な顔になった。そうしてその顔で司祭に対して問うのであった。
「引っ込んだ」
「何故だ!?」
「この針には細工がしてあったのです」
司祭ははっきりと驚く彼等に告げた。ホプキンズはバツの悪い顔になって今にもその場から逃げようとしている。しかし司祭はここで彼に声をかけた。
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