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シークレットゲーム 〜Not Realistic〜
疑惑
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なんて、良い性格とはいえないわよ」
すっと、背後の暗闇から姿を現したのは悠奈だ。
不敵に笑いながら現れた姿を見てその場の全員が驚きを隠せていなかった。
「ッ!? 悠奈、いつからそこに!?」
「ずっとよ。あんたが不自然な行動をとるから後をつけていたのよ。……そしたら、もう1人いるから驚いたわ」
「へぇ……、尾けてきた、ですって……? 僕はちゃんと気をつけていたはずなんですがね」
「自信過剰なところは、良くないわね。他人の事を安く見積もってばかりいると、そのうちに痛い目を見るわよ?ま、私も他人この言えないけどね?」
「……なるほど、確かに『藤堂先輩』の言うとおりみたいですね。反省しました」
「うん。素直でよろしい」
突然の来訪者に驚きを隠せない司だったが、素直に認め悠奈にも『先輩』をつけて話をしていた。だが、まだまだ驚くのには早い。
「そう言う理論であれば、――悠奈自身も同じだろうな」
「っっ! っとと、やっぱか。」
直ぐ後ろから、再び誰かが現れた。
悠奈は、ビクリッ!と身体を震わせたが、声の主の正体がわかると納得したように両手を挙げていた。
司自身は、今回は悠奈の時以上に、目を見開いた。
その人物こそ、あそこで最も警戒していた人物なんだから。
「……今度は油断してなかった筈ですが、藤堂先輩に言われたばかりだったので。驚きを通り越して驚愕してます」
「まぁ、仕方ないだろう。それだけ、悠奈の登場にはそれだけのインパクトがあった。と言う事だ。オレはその間に距離をつめた。……合間を縫うのは比較的簡単だ」
「……まぁ、悠奈が ここに来た以上。刀真も来ているとは思っていたがな」
そう、現れたのは刀真。
悠奈が現れた場所とは反対側から現れていたのだ。位置的にありえないと司は考える。あの時、修平より後に自分は来ていた。道先から考えて、奥側から現れる条件は、自分より先に来ているかもしくは回り道をしまわりこんだかのどちらかだろう。
だが、この会場は決して狭くは無い。
時間的に回り込むとなれば、歩く以上の速度、下手したら走らなければ間に合わないだろう。走ったのであれば、息切れ等多少ならずあると思えるがそう言う雰囲気もない。
「……で、あなた方は何者なんですか?」
司が表情を、目つきを鋭くさせながらそう聞いてきた。2人を見れば見る程……、ある種の疑惑が、増していくのだ。
「何者って、私はただのプレイヤーよ?」
「……右に同じだ」
2人はただそう答えた。
それは本当であり、嘘ではない。この場所にいる以上はプレイヤーの1人なのだから。
「まぁ……、そう言うと思いましたけど、でも、僕は間違ってもあなた方のような得体の知れない人たちとは手を
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