暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは〜無限の可能性〜
第2章:埋もれし過去の産物
第27話「新たな厄介事?」
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もしれない。そこら辺の判断は、僕らには全然分からない。....けど。

「一応の判断として、僕は全ての出来事は一連の“流れ”だと捉えている。」

「“流れ”?」

「僕らが過去へ行き、そして事件は解決し、未来へ戻る。...まぁ、これ自体が確定した事ではないんだけど。それら全てが一つの流れで、別に過去に遡っても未来に影響はない。」

  ....ちょっとわかりにくい表現だな。

「...まぁ、川の流れに例えてみてくれ。時間や運命が川の流れそのもので、僕らが過去に来たのが、川の上流に行く事ではなく、“過去に行く事”すら川の流れの一部にすぎない。...分かったか?」

「う〜ん...なんと、なく....?」

  難しい事だよな。こういうのって。

「...まぁ、こういう事で常に悩んでいても、何も変わらない。行動に移すべきだな。」

「まずは情報収集?やっぱり色々知っておかないときついし。」

「過去に来た原因を調べるのにも必要よね。」

  葵、椿と僕にそう言ってくる。

「同意見だ。緋雪もそれでいいか?」

「うん。こういう事は、お兄ちゃんや二人に任せた方がいいと思うし。」

  よし、当面の方針は情報収集だな。

「一か所に固まって動くのは効率悪いし、かといって全員ばらけるのは危険すぎるな。....よし、二手に分かれて情報を集めるぞ。」

「じゃあ、私と葵が地上から集めるわ。優輝と緋雪は上空をよろしく。」

「分かった。くれぐれも目立たないでくれよ?過去の世界なんだし。」

  椿と葵なら大丈夫だろう。経験も豊富だし、以前と違って僕からの霊力供給もあるから、早々死にかけるような目に遭う事もない。

「分かってるわ。」

「元々隠れて生きてきたから、隠密行動は得意だよ。」

  二人共頼りになる返事を返してくれる。

「じゃあ早速二手に別れて....以前に会った魔法関係の人から情報を集めてくれ。いざとなれば、接触する事も辞さない。」

「了解。そっちは任せたわよ。」

「ああ。」

  僕と緋雪は早速飛び立ち、上空から何かないか探し出す。
  椿と葵はビルの屋上に置きっぱなしだけど、認識阻害の術も使えるみたいだし、ビルから降りる事ぐらい、造作もないだろう。

「(....司さんの言っていた“嫌な予感”...もしかしてこれか?)」

  ふと、司さんの言っていた言葉を思い出す。

「(....この事件、一筋縄ではいかないな...!)」

  僕はさらに気を引き締め、緋雪と共に何か情報がないか探しに行った。








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