第2章:埋もれし過去の産物
第27話「新たな厄介事?」
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予感が...的中しそうでね。」
「......?」
緋雪が首を傾げている間に、リヒトが日付を確認したようだ。
〈マスター、信じられないと思いますが、今の日付は2月5日...過去です。〉
「っ.....!やっぱり....!」
予想通りの結果だったため、僕は顔を顰める。
「...お兄ちゃん、何か知ってるの?」
「...うろ覚えだけどね。...所謂、“原作”にもあった話。」
今まで気にしてなかったけど、どの時期に巻き込まれてもおかしくない事件があったのを完全に忘れていた...!...いや、気にした所で参考にしかならないけどさ。
「展開もほとんど覚えてない。...ただ、事件の中心となるのは、“砕け得ぬ闇”。」
〈“砕け得ぬ闇”...ですか?〉
僕が呟いた単語に、なぜかリヒトが反応する。
「知ってるのか?」
〈一応は。以前の主の時代、当時は存在していた文献でその単語を見た事があります。〉
「そうなのか。記録に残ってるか?」
文献にも残る程....。結構、やばいものだろうな...。
〈...ありました。これです。〉
「....いや、僕ら古代ベルカ語読めないし...。」
〈そうでしたね。〉
空中にその文献の画像を映し出してくれたが、如何せん僕らには読めん。
〈“沈む事なき黒い太陽、影落とす月、故に、決して砕かれぬ闇。その災厄である砕け得ぬ闇が現れし時、世界は破滅を迎えるであろう。”....と書いてあります。〉
「....やばいな。」
僕のうろ覚えの記憶だけでもやばいってのは分かるけど、リヒトに残っている文献の文で、余計にそれに拍車がかかった。
「こりゃまた...厄介な事に巻き込まれたなぁ....。」
「...優輝、どうするの?」
「....とりあえず、近場の高いビルの屋上に行こう。いつまでも飛んでいられない。」
頭を抱えたくなるのを抑え、近場の屋上へと着地する。
「...一応、この場が過去で、僕らがいた未来は普通にあった所を見るに、ちゃんと解決されたのは保障できる。...でも、未来から来た僕らは別だ。」
「未来から来た以上、この時間で死んでも未来から過去に来るまでの運命に一切影響を与えないから...そうだよね?」
「その通り。」
葵が僕の言いたい事を先に言ってくれた。
「だから、死なないように気を付ける事には変わりない。」
「あの...タイムパラドックスとかはどうなるの?」
「あー、それか...。」
実際、パラドックスについては結構悩んでいる。
平行世界として運命が別たれるかもしれないし、僕らが行動する事によって未来が変わるか
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