第2章:埋もれし過去の産物
第27話「新たな厄介事?」
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は既に三人の緋雪が迫ってきていたのだ。
....だけどまぁ....。
「甘い、ね。」
「えっ!?ガッ...!?」
超短距離転移で横に避け、そのまま魔力弾を放って後ろから斬りかかってきていた一人の緋雪のレーヴァテインに当て、囮だった緋雪に当たらない軌道なのを、当たるようにする。
「まず一人。ほら、ついでだ!」
「「「きゃぁあっ!?」」」
剣をさらに三つ創りだし、残り三人の緋雪に向けて射出する。
辛うじて防御魔法に防がれたけど...まぁ、いい。
「はぁあああっ!」
防御魔法で弾かれた剣を再度操り、またもや分身の緋雪に斬りかかる。
今度のは創造した剣でも攻撃を繰り返しているので、分身は捌ききれずに消滅する。
「もう一人!」
「させ...っ、くっ...!」
最後の分身に斬りかかろうとすると、本体の緋雪が妨害しようとする。
それを三つの内一つの剣を使って妨害する。視界に入れておけばマルチタスクで操作できるからな。少しばかり遊んでもらおう。
「これで....終わり!」
最後の分身を斬り、これで一対一に戻す。
「さて....っ!?」
すぐさま飛び退くと同時に自身に魔法などの術式が全て破壊されるように霊力を流し込む。
その瞬間、浮いていた剣が全て爆散する。
「....ふぅ、危機一髪。」
「今の...躱されるとは...。」
防護服を再び纏い、一息つく。
ふと視線を向ければ、とっくに剣を破壊していた緋雪がこっちを見ていた。
さっきの爆発はやっぱり“破壊の瞳”か....。
破壊の瞳とは、レアスキルの事で、所謂フランの“きゅっとしてドカーン”だ。
なぜ“破壊の瞳”と言う名前か分かったというと、リヒトから教えてもらった。
「結局は術式によって攻撃してる事には変わりないからな。解除するのは時間がなかったけど、術式を破壊する事はできた。...変わりに無防備になったけど。」
というか、体内にそれを仕掛けてくるとかなかなかに恐ろしい事してくるな。緋雪は。
非殺傷設定だから、魔力ダメージだけなんだろうけど、ショック死するぞ....?
「..でも、短距離とはいえ転移魔法を使わせたから、魔力は少ないよね?なら、このまま...!」
まともに斬り合っても受け流されるのが分かっているのか、魔力切れを狙っているらしい緋雪。...まぁ、有効な戦い方だよね。....でも。
「一つの事ばかり狙ってると、足元掬われるよ?」
「えっ?..っ、きゃあっ!?」
下から剣が飛んできて緋雪は掠めながらもギリギリ躱す。
「えっ?えっ?...いつの間に...!?」
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