暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico?お巡りさんを舐めんなよ〜Hunting〜
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ったのが判る。いやそんなことより、だ。制服のジャケットのポケットから携帯端末を取出し電源を入れ、着信履歴を確認する。履歴は130件弱。どれもチーム海鳴のみんなからだ。今すぐ電話を掛け直そうとするが・・・

「っ!(ダメだ、研修中じゃないか今は・・・)」

踏み止まる。しかし「ルシリオン・セインテスト研修生」ブラウン監査官が俺の名を呼び、俺の携帯端末を見た。

「内務調査部・監査課、アストン・ブラウン」

「内務調査部・監察課、デヴィット・マーチン。略式ではあるが・・・」

「「両名の承認により、ルシリオン・セインテスト研修生の通信を許可する」」

そして、俺がはやて達に通信が出来るように許可を出してくれた。俺は「ありがとうございます!」敬礼をし、すぐにはやてに電話を掛ける。たった2回のコール音が鳴った後、『ルシル君!』声量をコントロール出来てないはやての大声が耳を貫いた。キィーンと耳鳴りする左耳から右耳に受話口を当て直し、「はやて。事情はニュースで観た。アイリとリインの名前が出なかったが、2人は大丈夫か?」と訊ねる。2人は融合騎ではあるが、階級をしっかりと持つ局員だ。何かあれば先程みたいに伝えられると思うんだが・・・。

『あ、うん。2人とも無事やよ。ちょこっと怪我しただけや。シグナムもヴィータも、セレスちゃんも意識はある。そやけどなのはちゃんが・・・!』

なのはの容体を聴けば、重度の火傷、右肩から左脇腹への創傷、刃が地面を砕いたことで発生した石礫による裂傷、爆風によって吹き飛ばされ、地面に叩きつけられた際の骨折、打撲、擦過傷。挙げればキリが無い。しかし、名のある医務官たちの手による12時間という長丁場の懸命な手術のおかげで、一命は取り留めたようだ。

『そやけど・・・そやけど、なのはちゃん・・・、ひょっとしたらもう・・・歩くことも出来ひんかもって・・・!』

それは先の次元世界の時と同じだな。一時は復帰不能とまで言われていたのに、なのはは半年で復帰を果たした。しかも治癒魔法を一切使用することなく。おそらく今回も、命を繋ぎ止めたのならきっと立ち上がるはずだ。

「大丈夫、大丈夫だ、はやて。なのはは強い子だ。誰もが認める芯の通った心の強い子だ。命があるのなら、彼女はきっと戻ってくる。信じるんだ」

本心を言えば今すぐにでもなのはの元へ向かい、そして治癒術式エイルを使って治してやりたい。しかしそれには医務局の許可が下りなければならないし、そこまでの大怪我を治癒魔法で治すのはかえって対象の体に負担を掛ける。俺やシグナム達のように純粋な人間じゃなかったり、成熟した肉体の持ち主なら負担は軽くなるが、なのはの幼い体には・・・。

(それに、なのはのことだ。自分のミスによる怪我の責任は負うって、先の次元世界と同じことを
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