暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico?お巡りさんを舐めんなよ〜Hunting〜
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救う。最愛の女性、シェフィリスと交わした絶対に果たさなければならない約束があるから。

「あぁ、もっと、もっとだ、もっと、もっと、もっと! もっと俺を恨んでくれ、憎んでくれ、呪ってくれ。でないと俺は・・・狂ってしまう」

俺を正常に留まらせるのは怨嗟の声だ。その声が途切れて、俺を許す声だけになったらきっと・・・壊れてしまう。問題はナカジマ家だけじゃない。メガーヌさんの娘であるルーテシアとリヴィア。2人の所在が掴めない。先の次元世界と同じだ。ロストロギア・レリックを使っての人造魔導師開発。プライソン・スカリエッティが、最高評議会の伝手を使って拉致したに違いない。

(ご丁寧に2人はメガーヌさんの親せき筋に預けられた、プライバシーの問題で住所も通信することも許されない、という話だ)

ステガノグラフィアを使ってもルーテシアとリヴィアの所在は掴めなかった。どこまで罪も無い家族を傷つけ、苦しめばいいんだアイツらは。自分自身も許せないが、事を実際に起こしたプライソンと最高評議会もまた許せない。その償いは必ずさせてやる。
ポォン♪と音が鳴り、エレベーターのドアが開いた。ラファエルを解除してモノクルを掛け直し、エレベーターを降りてロビーを歩く。と、「おーい。ルシリオン君!」ロビーにいくつも設けられている休憩スペースの一角にてお茶を飲んでる監察課と監査課の先輩2人に声を掛けられた。

「お疲れ様です、ブラウン監査官、マーチン監察官」

共に俺の教育係で、揃って50代の恰幅の良い、気の良い紳士だ。そんな2人に手招きされたからそちらに元へ向かう。

「どうかしましたか?」

「あぁ、この事件なんだけどな」

脚の長い丸テーブル上に展開されている1枚のモニター。2人に促されたことで俺もモニターに映し出されているニュースに意識を向ける。

『――引き続きお伝えします。管理世界標準時、10月28日午後、第1世界ミッドチルダ、北西部アンクレス地方にて犯罪組織同士の抗争が起きました。制圧を担当した陸士399部隊や民間人からも多くの死傷者が出ております』

犯罪組織による抗争。どこの世界でも起きている悲劇だ。犯罪の無い世界を。それは夢物語だ。人が人である以上、犯罪は消えない。だから起きる前に、起きたとしても被害が大きくなる前に潰すのが俺たちの役目だ。

『この抗争の制圧に、本局・機動一課から応援として参加した、八神シグナム二等空士、八神ヴィータ二等空士、セレス・カローラ空曹の3名が重傷。高町なのは一等空士が意識不明の重体となっております』

「なのは!? シグナム、ヴィータ、セレス!?」

「あぁ、やっぱりか。どこかで聞いた名前だと思ったんだよ」

目と耳を疑った。抗争の現場と思われる場所は焼け野原となっており、熾烈な戦闘が起こ
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