1章 最終回 最後の審判!!後編
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一の力。それは信頼と愛、人間の心の光。大いなる、天の父の力です」
「相変わらず、下らぬざれ言だ!」
「還りましょう、サタン。大いなる父の御許へ」
「黙れ」
「たかが、人間の分際で、我に勝てると思うなよ」
そう言ってサタンは降魔を召喚し、臨戦態勢に入った。
戦いは熾烈を極めていたが、サタンの弱点である。天使体が見えたとき、帝国華撃団は、勝負をかけた。
「みんな行くぞ!!」
「行くで! 帝都にウチらが、おる限り!!」
「この世に、悪の栄えた試し無し!」
「乾坤一擲! 力の限りぃ!!」
「豪華絢爛! 花吹雪ぃ!!」
「「たとえこの身が、燃え尽きるとも!!」」
「愛に溢れた未来を願い!!」
「帝都の明日は、我等がま〜も〜る〜!!」
「激」
「帝」
「国」
「華」
「撃」
「「団」」
7機の一斉攻撃が、サタンの天使体に直撃し、サタンは倒れた。
そして戦いが終わり、大神にとって、最大の別れの時が近づいた。
「それじゃあね、大神君」
「あやめさん」
「しっかりしなさい。男の子でしょ」
「はい」
そして、ミカエルと、サタンは天へ戻って行った。
こうして約2ヶ月に渡り、続いた降魔との戦いは集結したのだった。
太正13年3月・・・
悪魔王サタンとの、世界を賭けた戦いから半月後、それは突然やって来た。
その日、大神は米田に呼ばれ、支配人室に来ていた。
「米田支配人。大神入ります」
「おういいぜ」
「米田支配人。お話とは、何ですか?」
「ああ、落ち着いて聞け、大神今しがた、連絡が届いたんだが、お前が海軍の教官として、南米演習の参加が決まったぞ」
「ええーー俺が、教官ですか?」
「ああ、出発は1週間後、それまでに準備をしとけよ、話は以上だ」
そして大神は、慌しく決まった南米演習への参加の準備をしていると、直哉が来た。
「先輩、米田さんから聞きました?」
「ああ、ついさっきな」
「先輩も頑張ってくださいね」
「ああ、お前もな、帝国華撃団総司令としてな」
その夜帝劇では、大神の送別会が行われ、そして大神が帝劇を去る日が来た。
その日は、米田も旅に戻る日だった。
大神は願った再びこの場所に戻れる日を・・・
そして、大神は大帝国劇場を後にした。
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