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シークレットゲーム 〜Not Realistic〜
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えている。これらから、この村の中では群を抜いて近代的な建物である事が見て取れた。
「意外と広いな。少人数制の学校くらいは有りそうだ」
「……だな。建物も薄汚れてはいるものの、随分としっかりとした造りのようだ」
「まぁ……あの村見た後じゃね」
3人がそれぞれ感想を言い合う。
部屋数も、修平が言うように多数有り、恐らくはその内のどれかが説明会場なのだろう。そして、中に入ると『説明会会場はこの先、階段を上って右の突き当たりにある会議室です』と言う看板があった。
誰もいない事を予想していたが、修平としては主催者やゲームの運営者に会いたかったと言う思いもあったが、それは限りなく確立が低いと感じていたからさほど、気にする事は無かった。だが、気になる事はある。
「……足跡から察するに、5人……いや6人か。この会場に来ているのは」
「そうなのか?」
「ああ。中には足跡にさえ気を使って消す様な者もいるかもしれないが、とりあえずは無かった。靴底の種類や磨り減り具合から、何種類かも大体把握したからな」
「……凄いな。そこまでオレは目が言ってなかった」
「言ったでしょ? 私には頼りになるナイト様がいるんだって」
「……だから、誰がナイトだ。アホ」
傍から見れば楽しそうにしている様に見えるが、その実修平はある種 驚きを通り越して、気味悪いさも感じていた。足跡に関しては、自分も確認をしていたが重なり合って乱れており、数を特定するのは無理だと早々に諦めていたからだ。ここは、屋内であり土の上についた足跡と言うわけじゃないから、見た目以上に判別するのが難しいのだ。
予め、答えを言ってくれた後ならまだしも。
悠奈自身は信頼しているようだから、今は≪まだ≫大丈夫だろうと修平は感じていた。
そして、3人は説明会会場である会議室にたどり着いた。
そこには既に他の参加者も多数集まっているようだ。
軽く目で追いかけたが、5人。刀真が言っていた大体の数がいた。そして、その中の1人が修平を見るなり声を上げた。
「修ちゃんっ!?」
「え!? こ、琴美!?」
修平も彼女を見て、驚きの表情を浮かべていた。
「あれ? 修平、この子と知り合いなの?」
「あ、ああ……琴美はオレと、幼馴染で……」
「ふむ……」
聞けば修平と琴美は、仲の良い幼馴染らしかった。そして他にも、同年代の少年少女がいる。
簡単なやりとりを横目で見ていた刀真は大体の人間性を把握していた。
頭が固く、頑固で生真面目。ゲームへの参加を断固拒否する古典的な委員長タイプである。
≪上野まり子≫
恐らくは人見知りはあまりしないタイプで無邪気な笑顔を振りまく愛嬌のある少女。話しを聞くとどうやら人気は低下しているが現
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