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シークレットゲーム 〜Not Realistic〜
信頼
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いた。

 この事態で何よりも情報が重宝されるのは判るだろう。だが、この男はその情報をまるまる渡そうとしているのだ。
 その条件が自己紹介?何か裏があるとしか思えなかったのだ。

「……何か裏があるとしか思えないな。その情報の対価が、オレの自己紹介だけとは到底思えない」
「ああ。聞いてくれて、逆に感謝する。――……こちらの事態も結構切羽詰っていてな。プレイヤーナンバーがわからないと文字通り、死活問題なんだ」
「プレイヤーナンバーを?」
「ああ……。わけが判らんが、説明会の文以外にもオレ達2人にメッセージが送られて来てな」

 刀真はPDAの画面を向けた。
 だが、男とは数mは離れていた為、画面の文字が見えているかどうかは判らない。

「……ここからでも、文字は見えるか?」
「ああ……見える。……なんだ? その≪R:CODE≫と言う単語は」
「それが判れば苦労はしないな……。さすがにそのあたりはこのノートでは、判らなかったんでな」

 苦笑いをする刀真。
 至る所がボロボロのノートだ。それも仕方ない事だろうと思った。

「成る程……。確かにその内容は、キツイな。お前たちの目的は大体判ったが、俺には解決は出来ないようだ」
「……と言う事は?」
「ああ、オレはナンバー4じゃない」
「ああ〜……そうなんだ、それは残念」

 悠奈もそう肩を落とす。
 ……が、そこまで落ち込んでるわけではない。
 少なくとも、この男ではないという事が判ったと言うことが判っただけでも良い。PDAのナンバーを向け、見せてくれた以上は嘘では無いから。そこに表示されていたナンバーは、《7》だった。

「ん。ほら。約束だ」

 男は、ノートを放り投げた。
 そのノートは、丁度男の足元付近に落ちた。ぼろぼろだった為、ページが少しばらけてしまったが、戻すのは問題なさそうだ。

「……良いのか? 大した対価ではなかったのに。」
「別に問題はない。一応一通りは覚えている。……それに、相手の信頼を得るには、まずは無償の提供、だ……。それが基本。赤の他人、今日あったばかりの他人に信じてもらう為には、な。それに、アンタがNo.4じゃないと知れただけでもいい。それだけでも十分な収穫だ」
「……そう、か。……オレの名は真島だ」

 男はノートを拾うと、そう答える。
 どうやら、名を明かしてくれた以上は最低限の信頼は得られたようだ。

「ああ、よろしく。真島」
「改めて私は藤堂悠奈。よろしくね、真島」
「ああ……」

 まだ、警戒は完全に解いてないようだが、一歩前進と言う事だろう。

「真島、アンタはこれからどうする?」
「……日影がくれたノートを元に此処を調べてみる」
「そう、か。オレ達は会場とやらに言ってくる。何か
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