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シークレットゲーム 〜Not Realistic〜
出会い
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事はしてなかった。
プレイヤーNo.XIV
クリア条件:
『PDAを5台以上所持する。自分自身のを含めても構わない。ただし 所持する際の元のPDA所持者に傷を与える等直接危害は加えてはならない。正当防衛は可』
「ふむ……、まぁ所詮は序盤。……このままじゃないだろうな」
クリア条件を見ながら呟く。
この条件は、難易度が遥かに高いものだ。
PDAとは生命線と言って良い程このゲームでは最重要。それを多数所持すると言う事は、他のプレイヤーから 手に入れるしかない。後半になればなる程、重要性が判るから渡すなんて事、する筈も無い。故に、力ずくでという事になる可能性が考えられるだろう。
……が、それを難しくしているのが、直接危害は加えてはならないと言う一文。
が、男はさして関係無いと言わんばかりに、歩を進めた。何であれ、自分にはすべき事がある。
そして、参加人数がわからなくとも、すべき事。それは変わらないからだ。
あたりを探索し視渡すこと一時間弱。
夜もうっすらとだが、明るみを帯びていた。
現在の時刻は≪4:43≫
まだ、太陽が姿を見せるのには早い時間帯だが、どうやら、地平線の彼方から光は届く位置にまでは着ているようだ。
「……さて、と」
男は脚を止め地面を軽く掘り始めた。そして、そこから麻袋に包まれた、何かが出てきた。
「……む」
麻袋を開き中にはいっているモノを手に取る。
出てきたのは普通、一般人ならばお目にかかることなど無いもの。
黒光りし、大きさに比べて随分と重量感のある物体、それは 圧倒的な暴力の象徴だった。
「……ワルサーPPK。 随分年式が古い銃を配置したものだ」
そう……拳銃が入っていたのだ
それを手に取りながら呟く。
それは1931年に発売開始されたドイツ製ワルサー社が開発した小型拳銃。自身の記憶では1980年代まで生産されていた……と記憶しているが。
「……まぁ 普通に販売はされているか。別に珍しい訳でもない」
古いとは言え有名な銃だ。
手に入れるのには問題ないし 銃からマガジンを引き抜き 弾薬を取り外してから軽くハンマーを上げ引き金に指を掛ける。それを引くと“かちんっ!”と言う小さな音だけが木霊する。……どうやら、手入れも問題なさそうだ。早期の
弾詰まり
(
ジャム
)
の心配も無いだろう。
そして
弾倉
(
マガジン
)
を再装填し、男は銃を懐に隠し……数歩歩き。
……そして、数歩先で脚を止めた。
「……さて。そろそろ、出てきたらどうだ?」
振り返ると茂みに向かってそう言っていた。
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