4話
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のウサギ耳が紅潮していく。
その様子を楽しそうに眺めつつ、ウースは鎧の効果を伝える。
「実はそれ合言葉で一日に二回、目もくらむ光を放つことができるんだ」
黒ウサギは、教えられた効果を早速試す。教えられた合言葉を唱えると、鎧の前方に向かって光が迸る。
「す、すごい! 立派なギフト付きの鎧ですね!」
「他にもいろいろ持ってるが。まぁそこはな」
ギフトゲーム時の契約通り。彼のものは彼自身が管理することになっている。
すぐに気づき、黒ウサギはしょんぼりとうなだれた。
「武器や鎧は作れないが、アイテムなら作れるから、幾つか提供して資金にしてもいいよ」
その姿を見て、ウースも譲歩した答えを出す。
彼の言葉に、明るい表情を取り戻した黒ウサギ。そんな彼女に、ウースは手を差し出す。
「これからよろしく、黒ウサギ」
「っぁ」
彼の発した言葉に思わず黒ウサギの胸が喜びの感情で詰まる。今まで一度も彼女自身の名を呼ばれたことがなかった。
呼ばれたことでようやく仲間と認められたのだ。
「YES! よろしくお願いします!」
零れるような笑顔とともにウースの手を握るのだった。
そして物語は始まる。そう、彼ら問題児たちが呼ばれるのだ。
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