4話
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できるし、ある程度戦闘もできる。だけど、私と同等の敵が来た場合。勝つことは難しくなる」
これは、黒ウサギ達も当たり前のように頷いた。箱庭は強者一人いればどうにかなる甘い世界ではない。
ウースは万能であって、最強ではないのだ。黒ウサギ自身、真正面から戦えばウースに勝てる自信があった。
「もう一つは、私のギフトゲームを黒ウサギが参加すること」
「や。やります!」
黒ウサギの了承の言葉。二人の間に、羊皮紙……ギアスロールが現れる。
『ギフトゲーム魔法使いのかくれんぼ
プレイヤー 黒ウサギ
クリア条件 特定の範囲内かつ次元にいるウース=イースを見つけ出すこと
ウース=イースが魔法を4回使った場合
敗北条件 ウース=イースを2時間以内に見つけ出さなかった場合
始まりから5分待たずにウース=イースを探した場合
宣誓 上記を尊重し、誇りと御旗を持ってノーネーム≠ヘギフトゲームに参加します。
ウース=イース=x
「大体こんな感じでいいか?」
ギアスロールをウースは黒ウサギに渡す。内容を読んだ黒ウサギも頷く。
「このゲームをすれば、ウース様は黒ウサギたちのコミュニティに参加していただけるのですね」
「勿論。それで賭けるものだが」
ウースが負けた場合。彼の財産もノーネーム共有とする。無論、アイテムも込み。
黒ウサギが負けた場合。ウースは、コミュニティ。つまり、ノーネームに参加するが彼自身の財産やアイテムは彼が管理する。そして、
「鎧ですか?」
ウースが持っている鎧を黒ウサギが着ることだ。
「ああ。魔法……この世界ではギフトか。知り合いが作ったギフト付きの鎧を持っているんだが、この世界で正常に働くか疑問がある」
つまり簡単な実験台になれと言っていた。
はっきり言って、かなり破格の条件である。黒ウサギの勝敗に関係なく、ウースはノーネームに参加するのだから。
彼女自身勝算がかなりあった。
(黒ウサギの耳の事をウース様は知りませんから)
黒ウサギの耳は、ギフトゲームの状況を大まかに把握することができた。感知できない隔絶空間でもない限り。
「場所はどうします?」
「外門の外の森。範囲は外門を中心とした直径2000フィート程の半円でどうだろう?」
ウースの提案に、黒ウサギは首を縦に振る。
「じゃあ、行こうか」
「はいな」
部屋から出ていくために背を向けて歩くウースに、黒ウサギが続いていく。
「黒ウサギ」
その背中をジンが声をかけた。
黒ウサギが振り返ると、ジンが熱く見つめていた。
彼自身わかっ
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