GGO編
九十三話 battle in ???
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じゃあ……」
「Die! fu●k'n sheriff!!(死んどけ!この糞保安官が!)」
やたらと口汚く怒鳴りながらリョウは更にライフルを乱射しつつ下がる。
ちなみにリョウがギャレットを保安官呼ばわりしたのは、ノリではない。ギャレットと言う名前の、恐らくは語源となったのだろうアメリカ西部開拓時代のガンマンが、保安官だったからだ。
「おぉ怖……口が汚いね!」
「手前のせいだよ!」
反撃とばかりに飛んできた脳天狙いの弾をギリギリでかわしつつ、リョウは更に反撃する。ついでにランチャーをぶっ放したが、上手く高角砲を盾にかわされた挙げ句、反撃の弾が肩に掠り、HPを更に一割減らした。
――――
いくら挑発されたとて、それで真正面から突っ込む程リョウもバカでは無い。
高角砲、機関砲の群れを抜け、リョウとギャレットは互いに艦橋側と艦首側の主砲を遮蔽物にして、撃ち合いを続けていた。
昔どこかの小説か何かで読んだが、船には女神だか精霊だかが宿るらしい。船魂だか艦魂だかと言うらしいそれは何故か全員女なのだとその小説には書かれていたが、もしもこの船にもそれが居るとしたら今頃大層お冠だろうなとリョウは思った。
何しろ火器満載の戦艦の上で、銃やらグレランやらを使って撃ち合っているのだ。非常識にも程がある。
リロードをしながらそんなことを考えたリョウは、ギャレットの連射が止まったと見るや否や飛び出しライフルを撃とうとして……仰天した。
『拳銃……!?』
ギャレットがそれまで使って居なかった、真っ黒な六連式のリボルバー拳銃を此方に向けていたのだ。
それも映画で日本の警官が使うような小さな物ではない。大きい。銃口だけでも、自分が腰のホルスターに入れているDEと同じ位の大きさは……と、其処まで考えた時、リョウの頭部分に赤い光の線が走り、リョウはとっさに倒れるように主砲側に飛んだ。
「う、おっ……!」
直後、ドゴンッ!と言うDEに似た重々しい音と共に銃弾が放たれ、リョウの右足に掠った。
『マジですか!?』
銃弾その物の速さが、先程までのそれと比べ遥かに早い。しかも威力も……
『糞っ、やっべえぞおい……』
残りHPは、二割を切っていた。
流石の威力と言うべきか。マグナム弾は見事にリョウの足からHPをごっそりと持って行った上に、最悪な事に今の衝撃でステータス異常が起きたのか右足が上手く動かない……
「さーて、どうする?」
ギャレットはまだ仕掛けてこない。恐らくはリロードしているのだろうが、このままでは遅かれ早かれやられるのがオチだ。
しかしだからといって諦めるのは癪だ。シノンやキリト。何よりアイリにあれだけ見栄を切っておいて、
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