ハイスクールD×D×D 2
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してるぞ」
「いえ、完全ではありません。私たちの暴走とは違って明らかに敵だけに襲いかかってきています。ですがボディがスペックに追いついていないみたいです。このまま攻撃をしのいで自壊を待ちましょう」
確かにこのまま放っておけば自壊は早そうだ。ガードに徹すればそこまでダメージを受けずに済むだろう。だが、オレはそれを選ばない。たぶん、ボディだけじゃなくコアまで自壊すると思うから。ライザーのために本気で命を賭けてるんだ。それに応えなければ、あの人の背中がまた遠ざかる気がしたから。
「うおおおおおおっ!!」
「イッセー!?」
「イッセー君!?」
立ち上がって走り出し、警告を無視して更にパワーを引き出す。次の瞬間、タイヤがバーストしたのを感じながら暴走しそうになる体を根性でねじ伏せて元女王のロイミュードを殴り飛ばす。結構、きつい。だが、前みたいに耐えられない訳じゃない。あの人の背中を追いかけるという気持ちが折れない限り、オレは戦える!!
「ボディだけ粉砕してやる!!お前にはそれだけの重さがある!!」
殴り飛ばした元女王がこちらに駆け出すのに合わせてどうやればボディだけを砕けるかを考える。ただの飛び蹴りでも2体のロイミュードのボディを粉砕したとなると蹴りは危険だな。となると、パンチ、それも軽いのを連打で浴びせるのが一番か。パネルを上げてブーストイグナイターを押してからパネルを下ろす。
『ヒッサツ!!フルスロットル!!デッドヒート!!』
相手のパンチをギリギリで躱し、打ち上げ打ちおろし後ろ回し蹴りで加速をつけた裏拳のコンビネーションで吹き飛ばす。ボディが完全に砕け散り、コアにもヒビが入ってしまったがなんとか終わらせることができた。重加速空間も消え去った所でイノベイドバイザーを上げて余剰エネルギーを強制排気する。全身から蒸気が上がり、メーターが急速も下がっていくのを確認し終えてから変身を解除する。
『オツカーレ』
「あ〜〜、しんど!!」
髪をかきあげながら地面に座り込む。元士郎とソーナ先輩が変身を解除しながらやってくる。
「無茶をして。心配をかけさせないでください」
「すいません、先輩。でも、あの元女王さんは生かすだけの価値があると思って」
「生かす価値ですか?」
「主人のために命まで懸けれるんですよ。口だけの奴よりよっぽど生きる価値がある。だから、なんとかしてやりたかった。とは言ってもコアだけになっちまってるんで研究サンプルにされるかもしれないんですよねー。色々と尋問もされるでしょ禁手化!!」「禁手化!!」
魔力が高まるのを感じて元士郎と共にソーナ先輩を庇う。元士郎も鎧型の禁手なために障壁を張らずとも十分な防御力を持っている。二人で庇えばこの程度の炎なら完全に防げる。
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