ハイスクールD×D×D 2
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…い、今までがそうで」
「小猫ちゃん、キミも木場と同じだ。力ももっと付けようとしているのはわかる。だけど、その力を発揮出来る技術はあるの?」
「……なんとかなってきたので」
「副部長、優雅さは戦いに必要なんですか?自分の攻撃で起こった砂埃の汚れを気にして、注意をそらして。相手を仕留め損なっていたら、どうなんですか?」
「……仰る通りで」
オカ研に入ってから募っていった苛立ちの原因がわかった。ソーナ先輩たちとの熱意の差だ。オレ達はあの人の背中を追いかけて、どうすれば少しでも早く近づけるのかを常に考え続けていた。互いに意見を交わし、試し、切磋琢磨してきた。ソーナ先輩の眷属もソーナ先輩の熱意に打たれて共に切磋琢磨してきた。その差に苛立っていたんだ。
「部長、貴女もライザーと一緒で何もかもが軽いんですよ。オレ、そんなんじゃ着いていけないですよ。オレや元士郎やソーナ先輩が目指してるものはもっと遠くにあるんですから」
「……ソーナ、ソーナって、貴方に私達の何が分かるって言うのよ!!」
「何も知りません。付き合いは短いし、腹を割って話したこともない。それで何を分かれって言うんですか!!放任主義も大概にしてください!!」
「なっ!?なら、勝手にしなさい!!」
「そうさせてもらいます。主の許可は得たんだ。はぐれ認定もされないんでね」
駄目だ、グレモリー先輩とは相性が悪すぎる。売り言葉に買い言葉。これ以上は話すだけ悪化する。荷物をまとめて長期休暇の時に使う山に向かう。あそこならキャンプ道具を置きっぱなしにしてある。公休扱いの残りも自分を鍛えられる。あと、セラフォルーさんに相談だけしとこう。オレより長生きしてるし、外交担当だったはずだから何かいい知恵がありそうだし。
「いやっほう〜!!」
ライドマッハーでパーティー会場に指示通り突撃する。
「イッセー!?」
「小僧!?」
「はっはー、時間ピッタリ、ご依頼どおり、オレ、参上!!」
普段とは全く違う喋り方な上にポーズまで決めるオレに、誰の指示か察したのかソーナ先輩と元士郎が頭を抱えている。
「何をしている!!そいつを摘み出せ!!」
ライザーが衛兵に命令するが誰も動かない。なんせ、オレは魔王様方に依頼されて指示どおりに登場しただけのパフォーマーだからな。
「なぜ誰も動かない!?」
「言っただろう、ご依頼どおりってな。最初からこれは決まってることなんだよ」
ライドマッハーから降りてヘルメットとゴーグルとグローブを外す。
「私から説明しよう」
先日、セラフォルーさんから紹介されたサーゼクス様が姿を表す。
「今回のゲームが決定する前に彼はライザー君がグレモリー家の婿にする
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