ハイスクールD×D×D 2
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ちょうどいい。
気が済むまで走ったら今度は格闘のコンビネーションの精度を上げる。回転しながら連続で蹴りを主体に放ち、勢いを殺さずに少しずつ速度を上げて威力を上げていく。その次は走りながらのコンビネーション、走り抜けるコンビネーションと少しずつ負荷を上げる。それが終われば再び走る。悪魔になってから体力も速度も限界が上がった。それでも元士郎やソーナ先輩はなんとか食らいついてくる。つまり、オレの速度に付いてこれない木場は力量不足ってことだな。
大丈夫なのかよ、部長は?速度に秀でる騎士が素の兵士に速度で劣るって。しかも、同期の眷属にも負けるって。小猫ちゃんのパワーもたぶん元士郎に負けてるし、オレとどっこいどっこい位か?特に武術を齧ってるようにも見えないしな。部長も副部長も精密操作はソーナ先輩に劣るし、オレと同じぐらい、元士郎はちょっと下辺りかな?ああ、オレたち三人の劣化版だと考えればいいのか。なら、木場は鍛えてやれるな。剣はともかく、足は鍛えれる。
そう思って木場を探す。何やら素振りをしているみたいで様子を伺っていたんだが、なんだこれは?部活か何かなのか?しかも趣味の。本気で甲子園を目指している奴らの方が熱心だぞ。まさかと思い他のみんなを確認するが、予想通りだった。
「ああ〜、もう、全員集合!!!!」
倍化の力で声を大きくして集合をかける。みんなが不思議そうな顔をして集まる。
「どうしたのイッセー?」
代表として部長が声をかけてきた。
「部長、ここには何の為にやってきたんですか」
「それは特訓に決まっているでしょう。今更、何を言っているの?」
「ええそうですよね、特訓です。特別訓練、略して特訓。お遊びに来てるんじゃないでしょうが!!」
「なっ!?お遊びですって!!」
「お遊びですよ!!木場、お前がさっきまでしていた特訓を見せてみろ!!」
魔剣創造で剣を作ってそれを素振りする。止まっている相手を切るように。
「それだよ、それ!!お遊びで集まってる部活じゃないんだろう!!部長の人生がかかってる、負けられない戦いだ。それに向けての特訓だ」
「そうだけど」
「じゃあなんでお前のイメージでは相手が棒立ちなんだよ!!」
そう言われてようやく皆が気がつく。
「レーティング・ゲームのフィールドがどんな場所かもわからない。それを想定して多種多様な環境がある山を選んだんじゃないんですか、部長!!」
「それは、その、使ってない別荘があって周りに迷惑がかからないから」
「木場、お前はその剣一本で戦うのか?色々な魔剣を作ってどんな相手や状況でも対応が出来るのがお前の利点なんじゃないのか?騎士は敏捷が上がるんだろう、なんで広い空間で棒立ち相手への素振りなんだ!!」
「…
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