二十話:三者
[6/7]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ところへ突如現れた謎の乱入者。
世界征服を目指す秘密結社、その名も『セクレタリー』。
彼らは全てのBD陣営に宣戦布告を行い、グランツ研究所、八神堂へ侵略を開始させていた。
その強さと行動はまさに“悪”。止められる者などいない。
そう誰もが諦めかけた時、正義の味方はどこからともなく現れる。
悪が亡びぬ限り、正義もまた滅びないのだから。
「くそ! すずかにアリサまで捕まっちまった!」
「ふふふ、博士の美しき秘書にしてスパイ『ドゥーエ・ザ・ライアー』と」
「戦略参謀『クアットロ・ザ・ミラージュ』の前では赤子同然よ」
圧倒的な強さを誇る乱入者の前に為すすべなく押され続けるヴィータ。
スキルの使えない状況かつ、人質が居る状況では勝ち目がない。
アイゼンを握りしめ肩で呼吸をするが既に万事休すだった。
「ランカーってのもあっけねえな。えーと、この『トーレ・ザ・インパルス』の拳の餌食になりな!」
「くそ…っ。誰か……助けてくれ」
ここまでかと思い、衝撃に備えて目を瞑るヴィータ。
そこへトーレは手加減することなく拳を振り下ろす。
だが―――そこへ正義の味方が現れた。
「うちの子どもに手を出すのはやめてもらおうか」
弾丸が放たれ一直線にトーレに襲い掛かる。
彼女はそれを躱すために無理矢理体を捻る。その結果ヴィータへの攻撃は届かなくなる。
さらに、そこへ正義の味方はこれでもかとばかりに銃弾の雨を降らせ、トーレを後退させる。
そして、ゆっくりとヴィータの前に出て守るようにセクレタリーに立ちふさがる。
「あら、誰かしら? 私達が悪だから、あなたは正義の味方ってところかしら?」
「正義の味方? はは、僕はそんな高尚なものじゃないさ。僕はただの―――」
男はコンテンダーを彼女達に突き付けながら睨み付ける。
その目には、例え世界を敵に回そうとも家族を守るという意志が宿っていた。
名も知らない誰かの為に戦うのではなく、愛する家族の為に戦う男。
それは―――
「―――父親だ」
そう名乗ると同時にコンテンダーの引き金を引く切嗣。
人質がいるにも拘らずに取った非常識な行動にセクレタリーはギョッとして固まってしまう。
しかし、それは切嗣の計画の一つに過ぎない。
守り手が油断をした一瞬の隙をつき、横合いからザフィーラがすずかとアリサを奪い返す。
「しまった! 人質が!?」
「驚いている暇は……無いよ」
しくじったと顔をしかめるドゥーエの真横にアインスが音もなく近づき、爆撃を行う。
さらにはトーレの元にシグナムが斬りかかっていき、シャマルはクアットロを抑え込みに行く。
八神堂対セクレタリーの戦闘が一気に展開される中、
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ