マブラヴ
1237話
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んじゃなかった? そこで獲れた魚って、アクセル君はともかく、私達には危険なんじゃ……」
「いや、俺だって汚染された魚は好んで食べないぞ? 勿論食べてどうにかなる訳じゃないけど」
「ああ、その辺は安心して頂戴。他の材料はともかく、お刺身や魚介類は他の世界からの持ち込みだから」
美砂と円と俺の会話を聞いていたレモンが、そう言葉を挟む。
その説明に、安堵の息を吐く二人。あとついでに俺。
実際、この世界の海産物は色々と危険なのは間違いない。
俺達の手で色々と回復してきてはいるが、それだって完全にって訳じゃないしな。
この世界の人間であっても食べるのに躊躇はするだろう。ましてや他の世界の人間であれば尚の事。
「いつかは……私達の海でもきちんとしたお魚が捕れるといいんですけどね」
少し離れた場所で俺達の会話を聞いていた煌武院が、残念そうに告げる。
その近くでは、月詠が無言で頷きを返す。
そう言えば、結局カマクラの時は何だかんだと話が出来ていなかったな。
折角このスキー旅行に参加したんだ。少しは目的を達成させてやるか。
「そうだな、この世界で汚染がなくなったら、海で獲った魚介類をそのまま焼いて食べるバーベキューとかやったら面白そうだ」
「あら、アクセルさんはそのような料理がお好きなのですか?」
首を傾げて尋ねてくる煌武院は、なるほど年齢に相応しい可憐さがある。
「好き……そうだな。まぁ、好きと言ってもいいと思う。勿論それ以外の料理が駄目って訳じゃないから、好きな料理の1つってだけだが」
そもそも、バーベキューてのは基本的に焼くだけだ。
勿論下ごしらえとかで色々と差は出てくるんだろうが、それでも基本的に焼くだけなのは変わらない。
ああ、でも味付けで大分変わったりはするか。
醤油とか塩とか味噌とか、中には四葉の特製ソースとか、
シンプルな料理だけに、味付けで大きく変わるのは事実。
その辺を質問すると、煌武院はなる程と頷く。
「日本の料理は素材の味を活かしたものが多いですから、そう考えるとバーベキューというのは日本人には合っているのかもしれませんね。その……よければ、今度食べさせて貰えないでしょうか?」
「いいのか? お前のお付きが険悪な目で俺を睨んでるんだが」
「ばっ! そ、そんな事はない! お前が失礼な事を言わないかとだな」
慌てて言い訳をする月詠だったが、寧ろそのせいで余計に怪しくなる。
……にしても、月詠か。
ふと、月詠という名前からネギま世界の方の月詠を思い出す。
力の封印処置をして教育学部へと通っていた月詠。
その月詠が何故か火星の息吹作戦に参加していたのには驚いた。
勿論きちんと暴走しないように処置しての行動だったのだろうが
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