マブラヴ
1237話
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麻帆良は関東だから、こういう茶碗蒸しを初めて食べる者も多いんだろう。
興味深そうにしつつもきっちりと味わっている四葉は……プロとして当然の行動なのか?
そのうち超包子でこういう茶碗蒸しが出てくるかもしれないな。
「へぇ。確かにそうね。そんなにこのお料理が珍しいとか?」
「まぁ、珍しいかどうかと言われれば、珍しいだろうな。日本の中でも地域によって味が変わる食べ物なんだから」
そんな風に会話をしながら、用意された料理を食べていく。
時間が経つに連れて酔っ払ってくる者も多く、次第に宴会場は騒がしくなっていった。
うん、色々とはっちゃけてきた。
もっとも宴会なんだから、皆がこういう風に騒いでもおかしくはない。……いや、寧ろそれが狙いだからいいんだけどな。ただし……
「おい、アクセル! 俺の酒が飲めないってのか!」
アルトのように、俺に酒を飲ませようとする奴がいなければの話だが。
「ったく、ランカが忙しくて一緒に旅行に来られなかったからって、そんなに早いペースで飲むなよ」
「うるせぇっ! 別にそんなのは関係ねぇ! 俺の酒が飲めないのかって……ぐおっ!」
「止めろ、この馬鹿もんが! ったく、S.M.Sの恥を晒すような真似をするな。しかも、アクセルに酒を飲ませようとするなんぞ、何考えてやがる!」
アルトの頭に鉄拳を落としたオズマがそう告げ、浴衣を着たアルトを引っ張って自分の席へと戻っていく。
……そう言えば、オズマは俺がアルコールに極端に弱いって話を知ってたな。
そもそも、俺がマクロス世界に行ったのは酔っ払ってリュケイオスを起動させたからだし。
しかも、その転移した先がジェフリーとオズマが仕事の話をしている部屋だったのだから。
更に更に、その時の俺の姿は酒を飲んだ影響でレモン達を蹂躙した後だったので、身体中に色々な液体がついている状態だったし。
……うん、今思っても本当に酷い。
そんな状況の俺を、良く牢屋とかに入れないでベッドに寝かせたよな。
普通なら、間違いなく牢屋行きだろうに。
もっとも俺が転移してきた技術がフォールドではないって気が付いたのも大きかったんだろうが。
ともあれ、起きた俺から話を聞いてオズマは俺がアルコールに極端に弱いというのを理解している。
いや、弱いというか、呑めば暴走すると表現するのが正しい。
それだけに、俺にアルコールを飲ませようとしたアルトは許容出来なかったんだろう。
「アクセル君、無粋な人は置いておくとして、この鯛も美味しいわよ。……まぁ、山奥にあるスキー場の宿で何でお魚が出てくるか分からないんだけど」
美砂の言葉に、ふと円が首を傾げる。
「ちょっと、この世界の海って対レーザー弾頭の重金属粒子で汚染されてる
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