―ラヴデュエル―
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クス》のL、《ワーム・オペラ》のO、《ワーム・ヴィクトリー》のV、《ワーム・イーロキン》のE、《ワーム・クイーン》のQ。
「L.O.V.E.Queen……アカデミアのクイーンであるキミへ……」
……ワームモンスターを使っていたのは、このメッセージを仕込むためだったらしく。アカデミアのクイーン、という久しぶりに聞いた称号とともに、万丈目がこちら――明日香へと手を伸ばす。
「……ごめんなさい。私は――」
「ぐぁぁぁぁぁぁぁ!」
万丈目&万丈目LP1700→0
明日香の謝罪の言葉の後に続いていた言葉は、万丈目の痛烈な悲鳴でかき消された。それほどまでに万丈目の心がダメージを受けたという訳ではなく、あくまで《ソウル・チャージ》のデメリット――蘇生したモンスターの数だけ、そのライフポイントを失う――が払われただけだ。《実力伯仲》と《魂のリレー》のコンボも、自らライフポイントを失うことへの対策はない。
……まったく実感が湧かないものの、こうして俺たちペアは一回戦を勝ち抜いた。倒れ伏していた万丈目に駆け寄り、明日香が膝を着いて視線を合わせた。
「ありがとう万丈目くん。気持ちも嬉しいし、コンボも凄かったわ。でも私、デュエリストが相手だとライバルに見ちゃうから……そういう対象としては見れないの」
「て、天上院くん、僕は……」
助け起こそうとする明日香の手を拒み、万丈目は自分の力で立ち上がると、最後に何か言おうとする――前に、万丈目はデュエル場から放り出されていた。
「ほら、負けた万丈目先輩はさっさと退くザウルス」
「ま、待て剣山、最後に――」
いつの間にかデュエル場に上がっていた剣山に、無理やり万丈目は退場させられてしまう。それでも抵抗しようとはしていたが、どこからか現れたスタッフに連行されていく。
「遊矢先輩。回復、何よりドン」
「あ、ああ……ありがとう」
それを何とも言えない表情で見つめていた俺に、剣山が快気祝いの言葉を送ってくれる。礼儀正しく礼をする剣山の腕には、デュエルディスクが装着されており――次の対戦相手を、明日香とともに確かめると。
「そう、わたしたちだよ!」
ティラノ剣山と早乙女レイ。後輩コンビの名が対戦表には記されており、レイが自分たちと対面のフィールドに立っていた。そこに剣山も合流し、デュエルディスクを展開していく。
「遊矢様。万丈目先輩じゃないけど……ここでわたしの想い、受け取ってもらうんだから!」
「……様つけは止めろと」
二連続で俺たちペアがデュエルしてもいいのかと、チラリと吹雪さんを見ると、いい笑顔でGOサインを出していた。先のデュエルがアレだったので、特に俺も明日香に疲労もなく……デュエルディスクを展開し、デ
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