暁 〜小説投稿サイト〜
遊戯王GX−音速の機械戦士−
―ラヴデュエル―
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ュエルの準備を完了させる。

『デュエル!』

遊矢&明日香LP8000
レイ&剣山LP8000

 デュエルディスクは俺の先攻を指し示し、まずは五枚のカードを手札に加える。先の万丈目のデュエルとは違い、あまり攻め手には向かない手札。

「モンスターをセット。カードを二枚伏せ、ターンエンド」

「わたしのターン、ドロー!」

 次なるターンはレイのターン。これでこのタッグデュエルのターンの順番は、おおよそ伺い知れることとなった。

「わたしは《ミスティック・エッグ》を召喚!」

 レイが使うミスティックシリーズの中でも、最も幼生体であるモンスター。ステータスのどちらもが0であり、破壊されたターンのエンドフェイズ時に、デッキから《ミスティック・ベビー・ドラゴン》をリクルートする効果を持つ。

「さらにカードを一枚伏せ、魔法カード《恋文》を発動! 相手プレイヤーは、わたしのモンスターかリバースカード、どちらかのコントロールを得る。さあ遊矢様、選んで!」

 自分のフィールドのモンスターかリバースカード、そのどちらか相手が選んだ方を明け渡すカード、ということらしい。よって《ミスティック・エッグ》がリバースカード、そのどちらかを俺は手に入れることが出来る。

「……リバースカードだ」

 使用出来るかどうか分からないリバースカードより、普通なら断然モンスターカードだが……《ミスティック・エッグ》の攻撃力は0、しかもリクルーターである。嫌な予感を隠しきることが出来ず、またセットカードをコストに二枚ドローする魔法カード、《ブラスティング・ヴェイン》の存在からリバースカードを選ぶ。

「ありがとう遊矢様、わたしの想いを受け取ってくれて……通常魔法《強制発動》を発動!」

 こちらのフィールドに移ったリバースカードがどんなものか、確認しようてした瞬間にはすでに、レイの魔法カード《強制発動》は発動されていた。俺がそのリバースカードに疑問を呈す声とともに、その名の通り相手のリバースカードを強制的に発動させるそれにより、ゆっくりとそのリバースカードは発動された。

「《パートナーチェンジ》……?」

 レイのカードではあるが今は俺のフィールドにあり、効果の確認は可能。長々と効果処理について書いてあるが、要するに――発動プレイヤーは、パートナーを交換する申し出を相手に申し込み、申し出を受け入れたプレイヤーを新たなパートナーとする。

「遊矢様の申し出なら、わたしはもちろんOKだよ!」

 こうしてレイは凄くいい笑顔とともに申し出を受け入れ、俺のパートナーとなっていた――

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