第6章 流されて異界
第135話 相馬さつき
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さつきは虚ろな瞳で、何かを小さく呟き続けている。普段の彼女からは到底考えられない状態。
いや、彼女が発して居る言葉の羅列は……歌だ。異界に封じられた、忘れ去られた神を呼び覚ます歌。
焦点の定まらない瞳は深淵を覗き込むが如く虚空を見つめ、発せられるは異界の歌。
しかし、さつきの周囲には渦巻く風の結界。これが存在する限り、日ノ本に仇なす妖夷の類が能力を振るう事は出来ない!
身体中の血液が沸騰する寸前。既に俺から漏れ出た龍気に煽られ、周囲に存在する小さな、自らの意識すら持たない精霊たちが活性化し、流星の群れのように駆け巡る。
そして残された聖痕を刻むべく、最後の一歩を――
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