『Darling』
[8]前話 [2]次話
愛しい人、恋人では無いけれど、愛しいと想えた人...
アナタは冷たくなって、もう何も言わない。
アナタを抱きしめ、泣き叫ぶワタシを見ても何も言わない。
眠れぬ魂はワタシを連れて逝ってくれたらよかったのに...
こんなトキでさえ現実は廻ってくし悲しみに打ちひしがれる暇さえ与えられ無い。
アナタの優しさに優柔不断だと苛ついたことがあった。
アナタの優しさが愛だったなんて気付けなかった。
ワタシは余りにも未完成過ぎた。
アナタに抱きしめられるほどデキたヒトじゃ無かった。
愛し方も愛され方も知らない。
傷つけてしまうだけ。
そう、だから気付かないフリを続けてただけかもしれない。
抱き寄せた冷たいアナタ、今此の時が夢で在れば良いと願った。
正義なんて下手に振りかざすから、無邪気に笑うアナタに戻って欲しいと願ったから、悪を裁きたいと祈ったから...
真実なんて手を伸ばしても届かないと、思いたくなかったから。
今度こそ、此の手で大切な人を救いたいと強く想ってしまったから...。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ