暁 〜小説投稿サイト〜
殺戮を欲する少年の悲痛を謳う。
10話 無知で愚かな人間(ヒューマン)
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弾をやり過ごす。クロノスは側面に出て射程を外れた。
 以前サイボーグと戦ったことがあるが、M16程度の弾丸じゃ全く効果はない。
 僕は階段を前段降り、サイボーグが見える範囲まで動く。クロノスと僕で前と後ろを囲んだが、サイボーグは僕のもとにまっ直線に降りてきた。
「やばい!」
 僕は転がる。やつは僕が居た地点にライダーキックを繰り出し、床を砕いていた。
「嘘だろ?」
 僕は銃を打ちながら距離を取る。僕は銃を撃ちやめかがむ。クロノスが後ろから銃を撃ち、僕はかがんだまま後退して、位置を入れ替えた。
 弾は当たるが、鉄をへこませるくらいで全くダメージにつながらない。
「言語が通じる相手ならいいな」
「ああ。でも残念ながら摂食機関はないみたいだ」
 ロケランを打ち込んでやりたい。これほど強くミレーナを求めたことはないよ全く。
 考えろ。ミレーナなら、この装甲をどうやって破壊する?
 いやそもそもミレーナは思考力が弱いからロケランしか使わないのか。あとは手榴弾。まあ、僕の知識の足しになるようなことは一切してくれなかった。むしろ馬鹿が感染った。
「クロノス。弾が切れたら僕のを使ってくれ」
 僕はクロノスの足元に銃を転がした。そしてクロノスは銃を捨て、僕のを拾って撃ちこむ。敵は撃っている間は動かない。僕は空になった銃を持ち、敵に近づく。
 クロノスは撃つのをやめた。そして僕は銃口を持って、グリップで遠心力をつけて頭部を叩いた。
「ダメージは?ない!?」
 僕は無傷な敵に気づき、即座にバックステップをする。タイミングよく弾丸を躱せた。
「一旦外に出るよ!」
「馬鹿!スナイパーが居るぞ!?」
 僕はクロノスの忠告を無視して、敵に背を向け逃亡して、ボンネットを広い上げ警備隊が持っていたM16とその弾を拾い上げる。スナイパーの弾を掻い潜り、中に入る。クロノスは逃げながら応戦していた。僕は助走をつけてサイボーグに駆け出す。
 そしてボンネットを突き付けタックルした。
 サイボーグは仰向けになる。
 クロノスはサイボーグに至近距離で銃を乱射しているのだが、全く効果がない。いや、多少は凹ませている。
「すまん。弾切れだ!」
「もうないな。内側から破壊できればいいんだけど」
 僕は起き上がろうとするサイボーグに重さ1.5キロほどのボンネットを叩きつける。
「あ、これ、結構効果がある」
 僕は何回も叩きつけて首をポロッと出した。
 咄嗟にサイボーグが起き上がる。
 僕は急いで可否行動に出て、クロノスに大声を上げて知らせる。
「すまん!未だ生きていた!」
そしてサイボーグが僕に銃を向けてくる。僕は武器を捨て、ボンネットを構える。
「武器はここにおいておくから、またさっきの作戦で行くよ!」
 僕はボンネットでタックルをする。今度
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