10話 無知で愚かな人間(ヒューマン)
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だったけど」
そうだなとクロノスはつなぎ、単語を1つ1つ作り出す。
「正義感が強い。優しい。働き者。無鉄砲。ガサツ。他人を優先した考え方で…」
クロノスは言葉を止めた。
「聞けば聞くほどリーナに似てくるな。それだけ奴隷はリーナのような考え方の女の子が出てくるのか?」
「多分違う。知らないけど。でも…マシロが死んで以来、俺は不純な関係が許せなく成った」
「トラウマか。マシロの死因が“それ”なんだな?」
「ああ」
ガス欠でトラックは止まった。
人通りの少ない場所でよかったよ。僕とクロノスは降りて、中に積んだクロノスのオートバイを2人乗りで行く。
「リーナ。置いていくけどごめんね」
僕らはM16をそれぞれ持って向かった。
目的地につくと、そこには警備隊がボンネットやスナイパーやらで武装していた。
「めんどくさ。爆弾持ってくればよかった」
「お前、口調が変わったな。穏やかだったのが、突然切れのある感じになったよ」
「そうだな。負の感情を取り戻したからだよ。すまん。オートバイ。壊していい?」
「まあ、もうガスも足りないし、仕方ない。いいぜ」
僕はバイクに跨がりそのまま突っ込んだ。警備隊は僕に銃を打つが、当たらない。そのままバイクを降り、警備隊のど真ん中に叩きつけた。そして、そこにクロノスがM16の弾丸を打ち込みバイクを爆発させた。盾を持った兵は蹴散らされ、その場に隙ができた。
この位置からスナイパーは狙ってくる。僕は素早く撤退した。
「さあ。次はどこへ攻める?ここは薄くなったがスナイパーがいる」
クロノスと作戦会議をすすめる。
「正面から行こう。警察の盾を盗って強行突破だ」
「オッケー。それまでに撃たれるなよ?」
僕とクロノスは言葉通り特攻し、ボンネットを掴み、スナイパーの狙撃をやり過ごしながら、中に入る。
「割りと簡単だったな。被弾は?」
クロノスは傷を心配する。
「大丈夫。どこも怪我をしていない」
ボンネットを捨て、中の階段を進むと、サイボーグが現れ、放送が響いた。
『やあ。クロノス。いつか寝返ると思ったよ。それにしてもテロリスト君は手際がいいね』
シャルラッハートの声だ。
『飼い犬に手を噛まれる。いや、飼猫に目を潰されると言ったら正しいかな?』
「すごいな。言葉だけで半端無く威圧されそうだ」
僕はクロノスの耳に囁く。
「ああ。その前に、この眼の前に居るデカブツを処理するぞ」
サイボーグは大きさや形は全く人間と同じだが、すぐに機械だと判断出来た。肌の色がおかしい。もうこれは機械人間サイボーグと言うより、機械兵器と言ったほうが正しいと思えてくる。
僕は銃を構える。
クロノスは銃を構える。
サイボーグは指から機銃のように弾をばら撒く。僕は階段を降り、銃
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