プロローグ〜世界を変えた色、そして〜
前書き [1]後書き [2]次話
プロローグ
永き眠りから目覚めた、色を無くした一人の青年がいた。
その青年はすべてを無くしながらも、前を向き、進み、そして新しい色を見つけて行った。
しかし、新しい色を見つけると同時に過去の色をも取り戻した。
青年の過去は自分だけでなく、周りの大勢に影響を与える、呪いにも似た色であった。
そして青年は決意した。自分に優しい色を与えてくれた人々の前から消えることを。
青年は再び永い眠りについた。
しかし世界は青年を再び眠りから目覚めさせた。
そして青年は、優しき色を与えてくれた二人の青年が憎しみ合っていること知り悲しんだ。
青年は行動を起こした。
自分に色をくれた人々を救うために。
笑い合える明日のために。
そして…
日本・東京
刃が胸…心臓を貫く。その感覚は彼に痛みと共に1つの達成を与えた。
ライ「ありが…とう…スザ…ク……後は……君…と……ルルーシュに……任せら…れる。」
殺されるという状況にもかかわらず、刺された青年の声は優しさと安堵に満ちていた。
スザク「……ライ。」
殺した青年は、泣いていた。
被るだけで、様々な人の希望を背負うことになる仮面の下で。
その日、一人の青年は多くの人々に色を与えた。
多くの人々の悪意や憎しみを背負い。
彼の真意を知る者は、極僅かな人々だけであった。
そしてその中に、彼の幸福を願うものがいた……
神根島・神殿跡
ルルーシュ「 それで?本当にライを助けられるのか?」
C.C.「しつこいぞ。そんなに私が信用ならんか?それに随分と必死じゃないか、坊や?」
ルルーシュ「黙れ。ライのことなら必死にもなる!」
C.C.「…まぁ、準備は終わっている。後はライの体をCの世界に送るだけだ。」
ルルーシュ「そうか…」
C.C.「何か渡すものはあるか?」
ルルーシュ「ライが使っていたKMFのデータが入ったメモリーとそれと…」
C.C.「ナナリーの折り紙、桜か…」
ルルーシュ「……ああ。」
C.C.「……では送るぞ。」
その日、その世界から一人の青年が消えた。
前書き [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ