マブラヴ
1236話
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が好きだった筈の星刻とオデュッセウスでは、それこそ性格も能力も正反対と言ってもいい。
どこをどうやったらあの2人がくっつくのやら。
唯一張り合えそうなのが人望だけど……
ただまぁ、恋愛ってのは人それぞれだしな。
蓼食う虫も好き好きって良く言うし。
大体恋愛関係で言うのであれば、恋人9人と同棲している俺が人の事を言えた義理ではない。
「それは驚いたな」
「ですよね! 私もオデュッセウスさんから聞かされた時は凄く驚きました」
驚いたと言いながらも、麗華は笑みを浮かべている。
この辺、麗華のオデュッセウスへの態度は原作とは全く違う。
原作だと、麗華は結婚相手にされそうになったオデュッセウスに対して恐怖すら覚えていた。
だが、この歴史では麗華はオデュッセウスに対して好意を抱いている。
……まぁ、好意は好意でも、男女の好意ではなく大好きな親戚のおじさんへと向ける好意だが。
にしても、オデュッセウスは名目上ではあるが陽光の代表だ。
つまり、香凛はいわゆるファーストレディになるのか?
香凛も美人なんだし、そう考えてもおかしくはない。おかしくはないんだが……やっぱり違和感がある。
それでも愚直や硬いと表現するのが相応しい香凛だ。オデュッセウスに対して何らかの陰謀という事はまずないだろう。
「アクセルさんは、どんなお祝いがいいと思いますか?」
「……そうだな、どんなと言われても……」
一瞬サクラダイトを使った首飾りとか思い浮かんだが、そんな自爆装置みたいな物は貰った方も困るだけだろう。
いや、いざという時の武器として考えれば結構嬉しいか?
鉱石のサクラダイトではなく、流体サクラダイトを使った首飾り……うん、止めておこう。確実に怒られる。
それも香凛じゃなくてマリューとかから。
「無難なところだとワインとかだろうけど……オデュッセウスの立場を考えると、いいワインとか飲み慣れてるだろうし」
「ワイン……分かりました。星刻と相談してみます」
笑みを浮かべて頷く麗華を見ながら、未だにオデュッセウスと香凛の結婚という出来事に違和感を覚えるのだった。
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