マブラヴ
1236話
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だで、カマクラに興味津々だったのが丸分かりだった。
「霞、麗華、雪を運んでばかりだとつまらないだろ。ちょっと掘ってみるか?」
「……いいんですか?」
俺の言葉にウサギの耳がピョコピョコと動く霞。
いつも思うけど、この耳って本当にどうなってるんだろうな?
もしかして、本気でG元素辺りを使って作っているんじゃないか?
まぁ、霞が嬉しそうにしているから、別にいいけど。
「ああ。いいぞ。結構広くなってきたし」
既にカマクラは大分中の方まで掘り進められており、俺とシェリル以外にも数人くらいなら掘る作業を出来そうだった。
こうして全員で掘り始めたのだが……
「ふふっ、これは面白いですね。雪の中なのに、こんなに暖かいなんて」
「良かったですね、悠陽様。あ、雪は私が運ぶのでこちらにどうぞ」
いつの間にか煌武院やら、月詠やらが入っていたりするんだけど……まぁ、それは別にいい。
煌武院家の方では色々と忙しい毎日を送っているらしいし、このスキー旅行で気分転換が出来るならそれもいいだろう。
シャドウミラーと煌武院家の関係は殆どないが、だからといって敵対している訳でもないし。
いや、城内省に対抗するというのを考えると、寧ろ友好関係にした方がいいだろう。
そんな風に考えている間にもカマクラは掘り進み続け……
「完成、だな」
内部の空間が無理をすれば10人近く入れる程の広さになったのを見て、呟く。
「これが……カマクラ。風がないだけで、こんなに暖かく感じるのね」
「まあな。寒さを凌ぐには丁度いい。で、カマクラといえば……」
「これだろう?」
少し離れていた崇継が、火の点いた七輪を持ってやってくる。
七輪の上には、餅があるのはお約束だろう。
「分かってるな」
「勿論。日本人としては必須だろうしね」
「……東北ならまだしも、雪の降らない地域では必須じゃないんじゃないかと思うんですが」
恭子の言葉に、崇継は特に気にした様子もなく肩を竦める。
「その辺は人によって変わるだろうね」
「いや、雪が降らない地域の人にカマクラに必須な物は何かって言っても、多分七輪とかは出てこないと思うぞ」
「そうかい? まぁ、それはいいとして。早速だからカマクラを楽しもうか。ほら、皆入って」
崇継に促されるように、皆がカマクラの中に入っていく。
俺、シェリル、霞、麗華、崇継、恭子、煌武院、月詠。
まだもう少し入る余裕はあったんだが、取りあえず最初という事でこの人数となった。
まぁ、普通ならこの面子の中に混ざりたいと思う奴は少ないよな。
「暖かい……です」
「そうだね、うん。外とはまるで違う!」
相変わらずの霞と麗華のコンビが、歓声を上げながらカ
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