補習授業のヒーローズ
冥府を滅ぼした前魔王ルシファー×冥界の空を埋め尽くす有人機動兵器
[1/8]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
冥府、冥界の下層に位置する死者の魂が選別される場所。そこに俺、アザゼルは赴いていた。冥府はオリュンポス、ギリシャ勢力の神であるハーデスが統治する世界だ。冥界程の広大さはなく、荒れ地が広がっていて生物が棲息不可能な死の世界である。
深奥に古代ギリシャ式神殿が姿を見せるが、冥府に住む死神共の住処でありハーデスの根城でもある『ハーデス神殿』だ。俺らの盟友である一ちゃんがサマエルを解放させた場所よりも上であるが、数人のメンバーと共にそこへ足を踏み入れた事で死神共が群がっていた。
こちらに敵意剥き出しと言う分かりやすい眼差しを向けてくるが、アポ無し訪問だからなのか相手とっては襲撃に近い状況だろうよ。ここに来た理由は簡単だ、ハーデスの野郎に一言物申す為と現在危機的状況となっている冥界を骸骨オヤジの好きにはさせない事だ。
『アザゼル、アジュカから連絡があったのだが私達現四大魔王にとってビックニュースがあったようだよ』
『黒神から借り受けた通信機での念話モードだが、それは何かあったと言う事か?』
『何でもアジュカがいる人間界隠れ家に前四大魔王ベルゼブブ様が現れたそうだ、それも「ナイトメア」に住んでいるカテレア達を引き連れてね』
『マジかよ!前四大魔王が生きていやがったのか、今までどこにいやがったのやら』
俺とサーゼクスだけは黒神から借りていた通信機を付けていたので、俺とサーゼクスだけの会話となったがこりゃサプライズとしか言い様がないね。戦争で死んだとされた奴らがいたのだからな、それは置いとくとして悪魔と堕天使の嫌がらせを執念に燃やすクソ野郎だ。どうせドウターが大暴れしている所を見て、横槍を入れてくるか牽制しに来るだろう。
アザゼル達が辿り着いたのは、祭儀場らしい場所だった。広い場内は装飾に黄金などが使われており、冥府に不似合な煌びやかで豪華な作りとされていた。黒鐵神殿内から見ていたが、一際大きい祭壇とオリュンポス三柱神であるゼウス・ポセイドン・ハーデスを形取った壁の彫刻も目立つような派手な形をしていた。祭儀場奥から死神を複数引き連れて司祭の祭服にミトラと言う出で立ちの骸骨、ハーデスが登場した事で丁度ルシファーも到着したのだった。
『相変わらず嫌なオーラを纏っているけど、まだバレてなさそうね。・・・・どうせ見ているのでしょ?一誠』
『こちら黒鐵神殿からだが、やはり繋がっていると分かるようだな。引き連れている死神は相当な手練れだろうと、ルシファーにとっては挨拶代わりにしとけよ』
『上級から最上級クラスのようだけど、私にとって鍛錬のようにすればいいのよね。最上級死神プルートは冥界に行っているからいないとして、この辺りにいる死神共を鎌で倒そうかしらね』
『前四大魔王様のデスサイズか?ま、今の内に準備運動でもして
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ