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エクスマキナ
 プロローグ

[2]次話
 人類が、宇宙に生活の場を移して数世紀が経過した未来。人類は、月から火星、木星までにコロニーを建設し生活していた。
 『格差は、すでに是正され人類は平等になった』
 と、西暦が新生歴に変わった時に大統領が発した第一声だ。人類は、この時貧富の差や差別が無くなったと思い歓喜した。しかし、それは、表面化だけだった。
 月に住むものと、火星・木星に住むものの生活環境や労働環境は雲泥の差があり物資の質も当然違う。
 月に住む者は、地球に住むものと結託し”人類統制機構”を発足し火星・木星に住むものに対して増税や強制労働を課すなどの悪法を強引に可決、施行した。
 それに対して、火星・木星に住むものも黙っていたわけでもない。彼らもまた”宇宙解放戦線”を結成し人類統制機構からの脱却及び独立を目的とした独立戦争を起こした。
 国力の差は10対3という、圧倒的な差を持っていることに当初この戦争は、機構の圧倒的な勝利に終わるだろうと思われていたが連合が、秘密裏に開発・生産していた汎用機動兵器”エクスマキナ”通称EMの登場により圧倒的な敗北を味わった。機構も、最初期の戦闘で鹵獲したSAを解析し増産し、戦争は一進一退の攻防を続ける泥沼の戦争への道を進んでしまった。
[2]次話


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