第三百二話
[8]前話 [2]次話
第三百二話 模索
亜美は考え続けた、錬金術についてこれからどうしていくべきか。
しかしだ、数日考えてもだった。
答えは出なくてだ、家で理科の授業のそれの様な実験をしつつそのうえでまたアルテミスとセレニティに言った。
「実験どないや」
「いつも通りいいと思いますが」
「今の実験も」
「安定していてです」
「問題ないと思います」
「そうやったらええけど」
それでもという口調での言葉だった。
「実験の調子はええんやったら、けどな」
「これからどうしていかれるかはですか」
「まだですか」
「見付かってへんわ」
そうだというのだ。
「参ったわ」
「そうですか、それはですか」
「まですか」
「どないしたもんや」
関西弁で言うのだった。
「まあ今はな」
「はい、実験に集中しましょう」
「とりあえずは」
「さもないと怪我の元です」
「実験は危険ですから」
「そや、とりあえずこれは集中や」
実験にはというのだ、そしてだった。
実際に集中して実験をしてだ、それが終わって後片付けをしてからだった。亜美はあらためて自分の使い魔達に言った。
「それでや」
「はい、これからですね」
「どうしていかれるかですね」
「小学生でも充分出来る錬金術でや」
亜美はもうこの区分はしていた。
「どうしていくかや」
「それがですね」
「問題ですが」
「果たしてどうしていくべきか」
「それが問題ですね」
「ほんまや、実験は集中してやったけど」
それでもというのだ。
「ほんまこれからどないしよか」
「難しいですね」
「そのことが」
「まだ考えなあかんのかいな」
首を傾げさせる、しかしそれでもだった。
亜美はこの日も答えは出なかった、それで二匹にこう言った。
「まあ寝よか」
「jはい、では牛乳を飲んで」
「そして寝ましょう」
「ホットミルクにしよか」
こちらの方が飲むとよく寝られるからだ、それで実際にホットミルクを飲んで寝た亜美だった。
第三百二話 完
2015・12・28
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ